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縫直し
「縫直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縫直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
あった。 その晩は、白地が目に立つほど涼しかった。お庄は母親に頼んであるネルの
縫直しがまだ出来ていなかったし、袷羽織の用意もなかったので、洗濯してあった、裄丈....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
着物がもう出来たか、好う出来た」 梅「お着悪うございましょうが……お着悪ければ又
縫直しますから召して御覧なさいまし」 永「好う出来た、一盃|酌いで呉れんかえ、何....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
ざいます。柳川紬の袷一枚、これも何うも柳川紬と云うと体裁が宜いが、洗張りをしたり
縫直したりした黒繻子の半襟が掛けてあるが、化物屋敷の簾のようにずた/\になって、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
やるから。いずれ送って頂いて私も読んでもらいましょう。十月一杯は一冊も本読まず、
縫直しさわぎで暮れましたから。今月からは少し落着いて本が読んでもらえるだろうと嬉....
「魔都」より 著者:久生十蘭
に、年のころは廿八九歳、中肉中脊、例の卅二番という既製洋服《レディー・メード》が
縫直しもせずにキッチリと当嵌るという当世風な身丈《みたけ》。乙に着こなした外套は....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
この妾の今着て居るのも去年の冬の取りつきに袷姿の寒げなを気の毒がられてお吉様の、
縫直して着よと下されたのとは汝の眼には暎らぬか、一方ならぬ御恩を受けていながら親....