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縮れ髪
「縮れ髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縮れ髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あいびき」より 著者:ツルゲーネフイワン
言ッて、先の男は帽子を脱した。さももったいらしくほとんど眉ぎわよりはえだした濃い
縮れ髪を撫でて、鷹揚《おうよう》にあたりを四顧《みまわ》して、さてまたソッと帽子....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
|氏政《うじまさ》が三十三だから氏輝は三十歳ばかり、したがって夫人も二十七、八、
縮れ髪たっぷりの年増盛りだったでしょう。〈婦女の身三種大過、何ら三と為す、いわゆ....
「人の国」より 著者:豊島与志雄
薄赤いやつが、殆んど皮膚と地並な白い産毛《うぶげ》に包まれて、赤味がかった細かい
縮れ髪の中で、宛も海藻の中に浮いている、小さな水母のように見えたり、生きた貝殼の....
「決闘」より 著者:神西清
。」 「挑戦?」とラエーフスキイは、動物学者に近寄って、憎悪の眸をその浅黒い額や
縮れ髪に注ぎながら、小声でいった、「挑戦? よろしい。僕は君を憎む! 憎む!」 ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
は珍らしい、若い時はさぞ秀麗だったろうと思える、禿げ上った頭のそこらに、真っ白い
縮れ髪がもじゃもじゃして鼻の太くて高い威風堂々とした朱面の持主である。タゴールそ....