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縮刷
「縮刷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縮刷の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
なるものであろうと思う。そして頃日国書刊行会が『訪古志』を『解題叢書』中に収めて
縮刷し、その伝を弘むるに至ったのを喜ぶのである。 抽斎の医学上の著述には、『素....
「文士の生活」より 著者:夏目漱石
かも知れぬ。一番売れたのは『吾輩は猫である』で、従来の菊判の本の外《ほか》に此頃
縮刷したのが出来て居る。此の両方合せて三十五版、部数は初版が二千部で二版以下は大....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
台所でバケツを誰かがひっくりかえしてガランガランやっている。私はもって行くための
縮刷の詩集をこれからとり出して枕許において寝ます。では明朝。
四月十七日 〔....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
るおさまるといってよろこんだ、そこで版をわざわざ組み直さないで、その紙型のままで
縮刷本が出来ることになった、最初に出来たのは朱の羽二重に金で縮冊大菩薩峠と打ち出....
「黒岩涙香のこと」より 著者:平林初之輔
スメイトで、町田歌三君が、涙香の書物を出版していた扶桑堂の主人で、同君は、自分で
縮刷本の表紙の図案なども書いていたのだった。その町田君も昨年逝くなった。 近く....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ない。こういう説が行われた。これは困ったことだと思いました。 明治十七年出版の
縮刷は相当に校合してありますが、私はどうかして古写本が校合する必要があるというこ....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
山書店から刊行せられた。 大正五年四月籾山書店は旧版『すみだ川』を改刻しこれを
縮刷本《しゅくさつぼん》『荷風|叢書《そうしょ》』の第五巻となし装幀《そうてい》....