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縮図
「縮図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
縮図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
「これを見たまえ。これがこの室にある立体分解電子機と、もう一つ立体組成電子機の
縮図だ。わしは十五年かかって、この器械を発明し、そして実物をつくりあげたのだ」 ....
「画学校時代」より 著者:上村松園
て並べましたので、私には大変いい参考になったので、これは欠かさずに出掛けて行って
縮図しました。 美術倶楽部で売立てがあると聞くと、私は早速く紙と矢立てを持って....
「母への追慕」より 著者:上村松園
何ひとつ運び出すひまもなく類焼の災にあってしまったのであるが、苦心して描いた
縮図や絵の参考品も失ってしまった時には、さすがの私も呆然としてしまった。 母は....
「三人の師」より 著者:上村松園
九歳という高齢でおなくなりになられるまで写生はなされたと聞いている。 私などの
縮図やスケッチに駈け廻るぐらい、先生の写生に較べると物の数にもはいらないのである....
「車中有感」より 著者:上村松園
たごたした雰囲気に接するのを厭うためででもあった。 汽車の中は、ひとつの人生の
縮図であり、そこにはいろいろ社会の相が展開されているので、それらの相を仔細に眺め....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
て眼鏡を掛け、華美な羽織を着て、パッとした色の風呂敷を持ったりして、そして何かを
縮図していました。えらい上手そうな様子で
縮図しているのをちょっと窺いて見て、何や....
「画室談義」より 著者:上村松園
チしたノートがかためて置かれてあり、また階下の画室のどこそこには桜花ばかり描いた
縮図帳が、と私の上下の画室内部には、私の絵に必要な用紙、絵具、絵筆から絵具の皿に....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
うまいなどと、ひやかされたことがあります。若い時から、折々に描きためた、こうした
縮図本が、今私の手許に一山ほどになっています。苦心して見つけ、手を労して写した古....
「屏風祭」より 著者:上村松園
せていただきます」 そう言って玄関の間にあがらせてもらい、屏風の前に坐りこんで
縮図帖を拡げてうつさせていただくのである。 永徳とか、宗達とか、雪舟とか、芦雪....
「縮図帖」より 著者:上村松園
縮図帖 上村松園
縮図は絵の習いたてからとっており、今でも博物館あたりへ通って....
「座右第一品」より 著者:上村松園
縮図の帳面 もう大分と前の話ですが、裏ン町で火事があって火の子がパッパッと飛ん....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
いつも一番なつかしく若い頃を思い出させるのはその頃の
縮図帖です。今の八坂倶楽部の地に有楽館というのがあって、森寛斎さんの創められた如....
「土田さんの芸術」より 著者:上村松園
た。いい図柄や色気のものがたんとあって、つい懐ろの写生帖を取り出しては、心覚えに
縮図させられる気にさえなった程だった。 だんだん見物して行くと、あちらに誰か男....
「今日になるまで」より 著者:上村松園
た。私が展覧会で優秀賞を貰うと、塾の仲間の人達が、嫉妬で私の絵具や絵具皿や大事な
縮図本を隠したりしました。 明治三十七年の事です、〈遊女亀遊の図〉を、京都の展....
「想い出」より 著者:上村松園
、血眼になって、昔の古画のうちから、私の人物画の参考を漁ったもので、そして夢中で
縮図をしたものでございます。考えてみますると私の母も、絵は好きだったものらしく、....