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繁栄
「繁栄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
繁栄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
《そほうか》にあったのです。勿論|骨董《こっとう》としてあったのではなく、一家の
繁栄を祈るべき宗門神《しゅうもんじん》としてあったのですが。
その稲見の当主と....
「予報省告示」より 著者:海野十三
示は、そんなに暗くないよ。人類はやがて、スバル太陽系の惑星へ宇宙移住し、かの地で
繁栄するのだから、明るいじゃないか。 (大学生) 〔読後感その二〕 まだ二年経....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
河野一党の女王になるんだ。」 「幸か、不幸か、そりゃ知らん、が、私は厭だ。一門の
繁栄を望むために、娘を餌にするの、嫁の体格検査をするの、というのは真平御免だ。惚....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
我々の忠勇の血をこれ以上無意味に浪費することをやめてもらいたい。我々の血は皇国の
繁栄のためにのみ流さるべきである。現在のままでは国民の血が流れれば流れるほど国は....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
の入口にさしかかったところである。 大東京の心臓がここに埋まっていると謂われる
繁栄の新宿街も、この時間には、まるで湖の底に沈んだ廃都のような感があった。グロテ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
事にかかりたいものです」 さすがにマルモ隊長は、未来をよく見ている。地球人類の
繁栄は、たしかにマルモ隊長の指し示す方向にある。それを早くさとって実行にうつすの....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
ば、われわれ人類は、やがてネオピポスコラ族という新しい種族をつくり、この地中に、
繁栄することでありましょう。....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
厳令を下し、これから決して捉まえてはなりませんぞという。わたしの母も彼等の家族の
繁栄を喜び、生れて乳離れがしたら、二匹別けて貰ってこちらの窓下で飼ってみようと言....
「人造物語」より 著者:海野十三
が出来るようになろう。その時代には、造船所の代りに、人造人間製造会社が、驚くべき
繁栄をなすことであろう。人造人間の幾師団かが、突撃するうしろには、人造人間母艦(....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
下出来るだけロオラン自身の言葉によって、其の要旨を述べる。 今や、旧社会は其の
繁栄の絶頂を超えて、既に老朽の坂を降りつつある。或は既に瀕死の状態にあるものと見....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
ていた。しかし、海の底の炭坑は、いかなる危険に先んじて一歩地獄に近かった。事業が
繁栄すればする程地底の空虚は拡大し、危険率は無類の確実さを以って高まりつつあった....
「西航日録」より 著者:井上円了
ドの首府なり。そのつぎをベルファストとす。これ商工業の中心にて、近来、年一年より
繁栄に進むという。工業中、当地の特産は麻布なり。 十万人家工又商、街車如織往来忙....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るいはまた、米国風に感染せるところあるがごとし。しかれども、ロンドンの日就月将の
繁栄は、ただ驚くよりほかなし。余がその盛況を賦したる一律あり。 十里廷無河上塵、....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
に何杯だったかも聞き忘れた。 その鉱山は、その後採鉱方針よろしきを得て予想外の
繁栄をきたし、ここ数年来産金額も九州の鯛生を抜き、国内第一の金山になっている。と....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
はおろか、国交回復は最も望みえないものになることもまた明らかである。日本の平和と
繁栄を望みいかなる国とも平等に友好関係を保持することを望むわれわれは、かかる危険....