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「繁華街〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

繁華街の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
十四 川瀬たちのグループが、伸子と素子をつれて行ったのは、ベルリンの繁華街から二つばかりの通りをそれた、とある淋しい町だった。リンデンの街路樹のしげ....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
下さるわけ」 「僕のね、かわいい女をみてほしいんだ」 「それは興味」 自動車は繁華街の手前でとまった。二人は横丁のバーへはいった。 「ひろちゃん、居るかい」 ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
あった。 今日の火事は夕方五時、まだ明るい時だ。海に面した埋立地で、交通至便の繁華街に接している。大火になる条件がないのである。 そこで、 「海水を使うとホ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
★ 私たち(この同行者の姓名をかくと処罰される)を乗せた自動車は新小岩駅前の繁華街をうろうろしている。運転手は首をひねって、 「たしか、この辺のはずだが」 ....
両面競牡丹」より 著者:酒井嘉七
して、参ったので、ございました。 あのような日和でございましたので、さすがに、繁華街にある、『でぱあと』の中も、人はまばらでございました。私は、まず、八階まで....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
の産地でうまいところだときいていたから、ソバ好きの私は喜んで越してきたところが、繁華街は軒並みにスシ屋ばかりで、ソバ屋の数は至って少い。どうしてこうスシ屋が多い....
南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
ここから丘にかかると、戦災で大方やられているが大邸宅地帯。この丘を越すと、渋谷の繁華街の方へでる。 世田谷で電車を降りて渋谷区まで歩いて帰宅する勤人というのは....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
。國友の歩み去つて行く靴音が、しばらく聞えていた。まだホンの宵の口なのに、離れた繁華街のあたりから物音が響いて來るだけで、この近まわりは靜まりかえつている。その....
夜の道づれ」より 著者:三好十郎
いたコンクリート道は、陸橋の方へ向つてゆるやかなのぼり坂になつている。その向うの繁華街の燈火の、夜がふけて、いたずらに明るいために、それを背にしたこの坂のあたり....
望郷」より 著者:服部之総
がよいから、狸小路の三軒の古道具屋が目当てであった。 案内書に「東京以北唯一の繁華街」と記されている札幌の狸小路は、開拓使時代よなよな官員をばかす雌狸たちが出....
神戸」より 著者:古川緑波
略す。 三の宮へ引返すのに、センター街を通って行く。昔は元町と三の宮の間には、繁華街は無くて、生田筋から、トアロードを廻ったりしたものだが、今はセンター街があ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
思っている。もちろん両氏も、その根拠については、保証していない。 途中、市中の繁華街でちょっと降ろされる。 若松市一の漆器メーカーの店内から階上で、歴史ある....