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「繋がり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

繋がりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りましたようで、時々にそんな話をして居ります」 河豚太鼓、白雲堂、それらの糸の繋がりがだんだんに判って来たように思われたが、まだ迂濶なことは云われないので、半....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
度こそ、「誰が敵」であるか、そしてそれ等が(全く意外にも!)どういう風に、お互が繋がり合っているか、ということが身をもって知らされた。 毎年の例で、漁期が終り....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
柳界離れのした彼女のマダムぶりに、原稿紙やパレットに親しんでいるような人たちが、繋がり合ってどかどか集まって来た。 小夜子はあまりお馴染でもない座敷だと、少し....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
そひそと囁き合いながら、こっちを振り返って、消えてしまう、間の岳と蝙蝠岳の峰々の繋がりは、偃松であろう、黯緑の植物で、繍ってあって、所々に白雪の団々が見える、こ....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ンシスがすべての被造物を兄弟姉妹と感じたように、すべての生命を隣人として認め愛で繋がり合い、しこうして後に一つの大いなるものを創造せんとする共同働作(colla....
都会地図の膨脹」より 著者:佐左木俊郎
。住宅が出来、商店が開かれ、工場が建って、市街地の黒い雲は、青い耕地の中の破片に繋がり、続き、そこを直ぐ黒い市街地にして了うのだ。すると、直ぐ又、その膨らみの尖....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
て見ると先達ては伊香保でと云うので、麻布の人が品川、品川の人が根岸へ来て段々縁が繋がり、お前さんの処へ娘を上げましょう養子に上げましょうなどと云って、親類がこん....
貞操問答」より 著者:菊池寛
たちまち妹に奪われてもどうすることも出来なかったように……前川とも、ただ精神的な繋がりだけで、一度の突発的な接吻以外は、何のとりとめた間柄ではないだけに、新子は....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
を持たれるだろう。けれども左枝八郎とこの一味との間には、とうに、それまでに異様な繋がりが出来ていたのである。 その、そもそもの始まりというのが、今年になってか....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
いたとて不如意なことに変りはない。それにしても古巣は古巣だけのことはある。因縁の繋がりのある場所に寝起きをするということが、鶴見をその生活のいらだたしさから次第....
演劇への入口」より 著者:岸田国士
と、一つの時代の風潮とを示すばかりでなく、また、社会生活本来の機能と現象とに深い繋がりをもつものであることはいうまでもない。 演劇は、それゆえ、われわれの公私....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
います。 昔話とか馬鹿聟話とかいうようなものは、風俗学や民俗学の方により多くの繋がりを持ちまして、文学の方にはあまり這入って来ていないようであります。柳田国男....
奇巌城」より 著者:菊池寛
少年は一生懸命歴史を調べ始めた。しかし歴史は種々で、なかなかそれを調べて一筋の繋がりを探し出すことは難しい仕事であった。しかしボートルレが熱心に調べたところ、....
雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
煙草を点けたところで、その煙が円い竹輪麩を切ったように一つずつ渦を巻いて、それが繋がりながら飛んで往くのに気が注いた。彼は不思議な珍らしい物を見つけたと云う軽い....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
仏教では、この大きな天地も、私たち小さな人間のいのちも、その根もとで一つに親密に繋がり融け合って、分け距てがないことを教えております。どんな孤児でも、寂しくない....