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「繋辞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

繋辞の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
――そのものを意味するに他ならぬ処の「ある」ことであって、文法的に云えばコプラ(繋辞)が名詞形になったものであり、決して何等かの観念とか又は所謂物質とかの存在を....
哲学入門」より 著者:三木清
でなく作用的存在であり、ラシュリエの言葉を借りると、判断の述語としての存在でなく繋辞としての存在である。主体をそのものとしてどこまでも主体的に見てゆくというのは....
範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
ればならない。「存在であるということ」自身が夫である。併し存在であるの「ある」は繋辞の is ではない。凡そ繋辞の is は人も云うように、“The truth....
カットの文法」より 著者:中井正一
くる。ことに、小説では「……である」といった、と作者の肯定ないし否定の「コプラ」繋辞がついてくる。だから個人作者の観点が、一つ定まっていなければならない。 と....
現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
モンタージュによることである。文学では、表象と表象をつなぐ「である」「でない」の繋辞《けいじ》(コプラ)をもっている。映画の連続はこれが欠けている。そのことは、....
金狼」より 著者:久生十蘭
るにすぎません。この二つの名詞を結びつけて、意味のある文章にするには、どうしても繋辞《カップル》が必要なのですが、どこにもそういうものが見あたらない。私が殺した....
映画のもつ文法」より 著者:中井正一
いるのである。言語の世界では、表象と表象をつなぐには、「である」「でない」という繋辞(コプラ)をもってつなぐのである。文学者は、この繋辞でもって、自分の意志を発....