繍帳[語句情報] »
繍帳
「繍帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
繍帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弟子」より 著者:中島敦
ょうこう》子高《しこう》は竜《りゅう》を好むこと甚だしい。居室にも竜を雕《ほ》り
繍帳《しゅうちょう》にも竜を画き、日常竜の中に起臥《きが》していた。これを聞いた....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
には見たものの、サテどうしていいかわからない。妻の姿はおろか烏の影さえ動かず。錦
繍帳裡に枯葉を撒ず。珊瑚枕頭呼べども応えずだ。涙|滂沱として万感初めて到った呉青....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
知れません。かりに註釈者を設定したのかも知れない)たとえば、法隆寺蔵するところの
繍帳縫著亀背上の文字を録したのちに、その文字の作者は更々実情を知らざるものである....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
。わたくしは不幸にして未だに中宮寺をおとなう折にはめぐまれぬけれども、その曼荼羅
繍帳にふれては、これまでも幾たびか人にもきかされ書物でも読んだ憶えがあるので、先....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
何をなし得るかについての理解を持たない僧侶の類の考案に過ぎまい。大仏殿の壁を飾る
繍帳は、さすがにそんなものではなかった。五丈四尺に三丈九尺という大きい図面に、た....