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「織姫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

織姫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春昼」より 著者:泉鏡花
う、但残惜いまでぴたりと留んだは、きりはたり機の音。 此処よりして見てあれば、織姫の二人の姿は、菜種の花の中ならず、蒼海原に描かれて、浪に泛ぶらん風情ぞかし。....
それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
コの問題にしろ国際的だし、アメリカへの留学生の出発も国際的な一つのできごとだし、織姫渡米も国際的な現象の一つとなった。 それにつけても、わたしたち日本の婦人は....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
任と袖萩の二役を勤めた。私が小屋へ這入った時は既に始まっていて、平山ノ武者所が玉織姫を口説いてから手にかけて殺す所であった。この平山は浅尾奥山という上方役者であ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
い根がけ(白滝として売出したのは、今の左団次《さだんじ》のお父さんが白滝とかいう織姫になった狂言の時だったと思う)を、上から下へ抜いて、画心に雨を面白く現わした....
源氏物語」より 著者:紫式部
とにも通じておりました。染め物の立田《たつた》姫にもなれたし、七夕《たなばた》の織姫にもなれたわけです」 と語った左馬頭は、いかにも亡《な》き妻が恋しそうであ....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
ラッ風と商魂と浮き沈みを生きぬく力が町の魂のような桐生も、実は案外女性的な町だ。織姫の町で、女の方が金銭的に主役であるというばかりでなく、織物業という浮草家業の....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
流れに嚥まれて行く。つい一昨日この川で硯を洗って、「七夕の天の川」とか、「彦星と織姫さま」とか一生懸命書いたばかりなのに。 過ぎ行く歓楽、軽い無常に似た感じを....
古事記」より 著者:太安万侶
妹の下照る姫が兄君のお名前を顯そうと思つて歌つた歌は、 天の世界の若《わか》い織姫《おりひめ》の 首《くび》に懸けている珠《たま》の飾《かざ》り、 その珠の飾....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
道具を持って、池の氷の上を渡ろうとしたところが、氷が割れて水にはいって死んだ。機織姫神社というのは、その女の霊を祀ったのだといっていますが、それは多分思い違いで....