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織工
「織工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
織工の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
くだらないノートを作っている間に、山野はもう半分以上訳了していたハウプトマンの「
織工《おりこう》」の出版書店を、見つけたかも知れない。そう思うと、俺はいよいよ堪....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
化《テールス・エンド・ポピュラル・フィクションス》』一に引いたカシュミル国の譚に
織工ファッツ一日|杼《ひ》を一たび投げて蚊七疋殺し武芸無双と誇って、杼と手荷物と....
「縮図」より 著者:徳田秋声
わり、息苦しいこの村を脱け出たのであった。 ここは油屋が一軒、豆腐屋が一軒、機
織工七分に農民が三分という、物質には恵まれない寒村で、一生ほとんど給銀もなしに酷....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
る若い靴職のミチキンと、女房のアグーシャだ。 アグーシャは、劉、アンナと同じ絹
織工場の型つけ職工だが、区の代議員ていうのをやっている。女でも演説が出来るんだ。....
「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」より 著者:寺田寅彦
も現われているようである。この異彩ある珍書は著者、解説者、装幀意匠者、製紙工、染
織工、印刷工、製本工の共同制作によってできあがった一つの総合芸術品としても愛書家....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
の医者に診せ度いなあ、)登恵子はこう思ったが如何にしても診察料の出処が無かった。
織工《おりこ》として女ながらも立派な生産にたずさわり得る熟練工としての腕を有ち乍....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
業保護を拒絶する権利をもっている。同じ労働組合の協定によって鉄道従業員、木綿羊毛
織工及炭坑夫は国家の工業をたすけるべく数パーセントの賃金切下げを決定された。従業....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
大衆はそれをどう感じているか。どうそれと闘おうとしているか。 徳永直は、「未組
織工場」と「ファッショ」と二つに別れて発表された一つながりの小説の中で、この現実....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
下のパリ時代 一八四〇年代のパリは、歴史的な革命高揚の時期であった。リオンの絹
織工が大規模のストライキを行ったのにつづいて、ブランキーの反抗があり、急速に発展....
「砂遊場からの同志」より 著者:宮本百合子
家へかえってさて夕飯ということになっているのだ。 話の例としてひとつ「赤い糸紡
織工場」の托児所をのぞいて見よう。(ここには七百人からの婦人労働者がいる。) ....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
にすぎないとしても、作品の基調はみな「党」的である。そしてその作品のなかには、組
織工場や未組
織工場、オルガナイザーの行動、レポーターの往復、ストライキの裏面、留....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
教徒だった。すぐ近くのシドンやツロの町などでは、奴隷を酷使しながら、金属工業や機
織工業などで繁栄を極め、さまざまな偶像を崇拝して風習は淫靡頽廃していた。ユダヤの....
「地上」より 著者:島田清次郎
た横顔を見せて口をあけて本当に深く寝入っているのは鶴子という三十近い女だ。村の機
織工場の女工、街の莨専売局の女工、彼女の少女から青春時代はそうして送られた。まる....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
、有益と云うよりも却って気落ちさせるものである。要するに、此の「暗の力」や又は「
織工」の如き作物は、貧窮の長い絶叫か若しくは悲嘆話しで、其の杞憂や絶望は、既に余....
「胎内」より 著者:三好十郎
尻《しり》にくらいついてて、ピョコピョコ子供をひり出してりゃいいんですよ。第一、
織工時代から苦労させて、もう子供が四人もあるおかみさんが、気の毒じゃないの! 私....