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繰越
「繰越〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
繰越の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
ード半期欠損額九万五千七百六十元四六|仙《セント》、これが填補《てんぽ》は前年度
繰越金から二万六千九三元五一仙、株主準備金から二万元、一般準備金から五万元をもっ....
「道楽と職業」より 著者:夏目漱石
これは例外である。例外であるが蓄めていればそれだけの労力というものを後《あと》へ
繰越《くりこ》すのだから、やはり同じ理窟《りくつ》になります。よくあいつは遊んで....
「鰊漁場」より 著者:島木健作
夫の手によって、網口がただちにぐいぐいと引きあげられる。嚢網の奥部に向ってそれは
繰越し
繰越したぐりよせられて行く。と、たちまち真暗な網の底にあたってシュッシュッ....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
し、ザワついて来た。どこでもこの噂をしない所はない。 貧しい者共は、盆の遊びを
繰越して、金も貰わないうちから買いたい物の取捨選択に迷い、彼処《あしこ》の家では....
「失われた半身」より 著者:豊島与志雄
立ち寄った。そこに、栄子もよく来ていた。アップに取りあげた髪の襟足が美しく、背の
繰越しの深いお召の着物を裾短かに着て、顔立ちがすっきりと澄んでいた。その鮨屋には....