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纏持
「纏持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
纏持の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「舞馬」より 著者:牧逸馬
ってけど、梯子がまといを持って屋根へ上るわけはないじゃないか」 「やかましいっ!
纏持ちの源が手に怪我して――」 「うそをお言いでないよ、うそを。あたしはね、源さ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のは、キンキンと音のする捕手の腕利きに違いない。同時にまた、いつのまにか、火消、
纏持《まといもち》が、すべての非常道具を持ち出して、町角辻々を固めてしまう。 ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の頭の内でも巾の利く方でした。 いうまでもなく、消防夫は鳶といって、梯子持ち、
纏持ちなどなかなか威勢の好いものであるが、その頃は竜吐水という不完全な消火機をも....
「おせん」より 著者:邦枝完二
ったもんじゃねえ。あしたッから、うちの小屋は開かねえかも知れねえぜ」 火事場の
纏持のように、息せき切って駆け込んで来たのは、同じ町内に住む市村座の木戸番長兵衛....