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纏繞
「纏繞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
纏繞の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
いる、こればかりではない、葛、山紫藤《やまふじ》、山葡萄などの蔓は、木々の裾から
纏繞《まといつ》いて翠《みどり》の葉を母木の胸に翳《かざ》し、いつまでもここにい....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の安政中の末路に近づいた時、早く既に頭を擡げて来た。これから後は、これが弥筆端に
纏繞して、厭うべき拘束を加えようとするであろう。しかしわたくしはよしや多少の困難....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
苦悶等の形跡を認めず。
屍体頸部には絞縛したる褶痕と鬱血、その他の索溝相交って
纏繞せり、然れども気管喉頭部、及、頸動脈等も外部より損傷を認むる能わず。尚脂粉の....
「アケビ」より 著者:牧野富太郎
。 右のあけびもみつばあけびも植物学上からいえば、共にその蔓が左巻きをしている
纏繞藤本で、すなわち灌木が蔓を成したもので、それはふじなどと同格である。葉は冬月....