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「缺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

缺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
なく受け入れて、忽ちその思想や生活までかれ等の模倣をするに至ってはよほど独創性の如した「国民性」だと見える。自分は今日の十中八九までの日本の不幸な現状は所請欧....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
一層乗気になってヨットの床を調べはじめたが、やがて今度は狭い棧の間から、硝子瓶のらしいものを拾い上げて私に見せた。で私は、 「やっぱり兇器は、ビール瓶だろう」....
もくねじ」より 著者:海野十三
合っていても細いから、挿し込んでもやがてぬけてしまうよ。おお、それに頭がこんなにけているじゃないか。ドライバーをあてがって、力をいれてねじ込もうとすれば、ドラ....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
半壊家屋を潰してしまった。そこで屋内へ避けた六条少尉は、不運というか細心の注意をいていたというか、その下敷となった。さっそく全員総がかりで、少尉の身体を掘りだ....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
か、勿論判るだろう? よく見て呉れ給え」 「……何んですか。――ああ。レコードの片じゃありませんか。これが、一体どうしたと言うんですか?」 「まあ待ち給え。そ....
雪の夜」より 著者:織田作之助
掛けた。 それから病みつきで、なんということか、明けて元旦から松の内の間一日もかさず、悲しいくらい入りびたりだった。身を切られる想いに後悔もされたが、しかし....
」より 著者:犬田卯
ろお前、看板はかけて置くけど事業というものは何ひとつしねえで、それで役員らは毎月かさず給料取っているんだから……」 すると、 「事業やってねえわけでもねえけ....
」より 著者:犬田卯
もあらずそこへ釘づけになった。十五叺手に入れたとすれば、どんなことをしても百円はけまい。そんな大金がある筈はなかった。産組から来るつもりで用意した金が五十円位....
夜の構図」より 著者:織田作之助
たとえば、冴子の鏡台の横にある聖書を見ると、信吉はうろたえたのである。 信吉の点は、時に物事を誇張して考えるということだ。 聖書を置いているところを見ると....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
すがり付いている子供等を見廻して途方にくれる)これだけの子達は、親兄弟が死んだり所《けっしょ》になったり所払いの仕置きを受けたりしたために、私の家へ自然に引取....
捨吉」より 著者:三好十郎
被害者 國本のオッサン この人間の なんとこぼすことよ この人生への不満と不平と乏と 生れた時からこぼしぬいて 三十六にしかならないのに 四十八歳のつらをショ....
麦の芽」より 著者:徳永直
、頬冠した顔が若やいで見えた。 「三国一の花婿もろうてナ――ヨウ」 スウスウとけた歯の間から鼻唄を洩らしながら、土間から天秤棒をとると、肥料小屋へあるいて行....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
気が顛倒していたので、流石にそこまでは意が注かなかったが、安行の前歯は左が少しくけていた。この男の前歯は左右とも美事に揃っている。髪の色こそ似ているが、確に人....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
徒ヘモ亦此ノ如ク、石盤ヘ線ヲ引キテ書セシムベシ、塗板ヘ書スルトキ、傍ラニ、字畫ヲキ、又ハ筆順等ノ違ヘタル、不正ノ文字ヲ書シテ、其不正ナルコトヲ説キ示シ、生徒ヲ....
啓蒙の現代的意味と役割とについて」より 著者:戸坂潤
考)。啓蒙哲学の本質はその悟性は歴史の発展を一つの必然性と見る代りに、之を単なる陷誤謬偶然等々と見做し合理的な見地から云って払拭清算されるべき過去と見ることと....