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缺け
「缺け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
缺けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「もくねじ」より 著者:海野十三
合っていても細いから、挿し込んでもやがてぬけてしまうよ。おお、それに頭がこんなに
缺けているじゃないか。ドライバーをあてがって、力をいれてねじ込もうとすれば、ドラ....
「瘤」より 著者:犬田卯
を背に、例の人を威嚇するような音声で「この帳簿に記載してある通り基本財産は一文も
缺けずこの中に入っている。それはこの俺が首にかけて証言するから、その旨、このまま....
「米」より 著者:犬田卯
もあらずそこへ釘づけになった。十五叺手に入れたとすれば、どんなことをしても百円は
缺けまい。そんな大金がある筈はなかった。産組から来るつもりで用意した金が五十円位....
「麦の芽」より 著者:徳永直
、頬冠した顔が若やいで見えた。 「三国一の花婿もろうてナ――ヨウ」 スウスウと
缺けた歯の間から鼻唄を洩らしながら、土間から天秤棒をとると、肥料小屋へあるいて行....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
気が顛倒していたので、流石にそこまでは意が注かなかったが、安行の前歯は左が少しく
缺けていた。この男の前歯は左右とも美事に揃っている。髪の色こそ似ているが、確に人....