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「罕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

罕の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
が初めて見たのはアウグスッス帝の代だった。それより前に欧州人が実物を見る事極めて《まれ》だったから、虎が餌を捕うるため跳る疾《はや》さをペルシアで箭の飛ぶに比....
十二支考」より 著者:南方熊楠
女房を召し仕わざる由を特書したので、件《くだん》の竜宮入りの譚は、早鍋世に極めて《まれ》に、また中古の欧州諸邦と等しく、わが邦でも、軍旅に婦女を伴れ行く風が存....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て出たので、彼を捨てて行った者は杖殺の刑におこなわれた。(湛園静語) 答刺 至順年間に、わたしは友人と葬式を送った。その葬式の銘旗に「答刺夫人某氏」....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いわく「ある人の曰く、およそ山中広野を過ぐるに、昼夜を分たず心得あるべし、人気|《まれ》なる所で、天狗魔魅の類、あるいは蝮蛇を見付けたらば、逃げ隠るる時、必ず....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《ゼ・ミクログラフィク・ジクショナリー》』六二三頁に、英国にただ一種|甚《いと》《まれ》に生ず、外国にはその一種を染料とすとあると述べ置く。ただし予が知るとこ....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
六年八月二十四日に京師を襲った大風雨では「樹木有名皆吹倒、内外官舎、人民|居廬、有全者、京邑衆水、暴長七八尺、水流迅激、直衝城下、大小橋梁、無有孑遺、云々」と....
四十八人目」より 著者:森田草平
の根を絶って、ああいう風になれるのだ?」 そう思いながら、彼はさすがに人通りのれな日本堤の上を歩いていた。後から「ほい、ほいッ!」と威勢のいい懸声をしながら....
烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
、三日目から次第に客が減じて行き、来客平均十人程度で、売りあげが五円に達した日はだ。一日毎に、心細くなった。しかし、米櫃の米は遠慮なく減って行く。その筈である....
十日の菊」より 著者:永井荷風
今日ここに言うべき必要あるは、そのかつて劇場に来《きた》り看《み》る事の何故に《まれ》であったかという事よりも、今|遽《にわか》に来り看る事の何故頻繁になっ....
孔子」より 著者:和辻哲郎
とであるが、しかしこれは 吾|少かりしとき賤しかりき、ゆえに鄙事に多能なり。(子、六) という『論語』の句と合わない。子供の遊びとしてさえも礼容を設けるという....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
、この中で見附けられようか。 いつの世、どこの国でも人間が自ら苦んで、 その間にに一人位幸福な奴があったと云うことを、 己に万巻の書の中で読めと云うのか。 空....