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「罨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

罨の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眼帯記」より 著者:北条民雄
た。出がけに医者は白いガーゼと眼帯をくれた。私はその足ですぐ受付により、硼酸水と法《あんぽう》鍋とを交付してもらって帰った。 私は生まれて初めての眼帯を掛け....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
骨木花水、沈降硫黄、そうして闇夜に絞り取った、売春婦の肝臓の血、それを合わせた冷剤、これを塗ることに致しましょう。……おうおう白くなりました。卯の花のように真....
田舎教師」より 著者:田山花袋
た。それに、陰嚢もその影響を受けて、起ち居にもだんだん不自由を感じて来る、医師は法剤と睾丸帯とを与えた。 蘇鉄の実を煎じて飲ませたり、ご祈祷を枕もとであげて....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
あった。淡いふすぼりが、媼の手が榊を清水にひたして冷すうちに、ブライツッケルの冷法にも合えるごとく、やや青く、薄紫にあせるとともに、乳が銀の露に汗ばんで、濡色....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぜん》を肩から引っかけて、両手をその襟《えり》から出し、小机の前に向って、静かに法《あんぽう》を施しておりますと、 「御免下さいまし……」 怖る怖る隔ての襖....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
貼り、馬銭子(マチン)の種と曼陀羅(チョウセンアサガオ)の葉を煮だした熱湯で足を法する。そういう殺人的な処置をしておいて、おもむろに投薬を開始する。 侍医長....
高原の太陽」より 著者:岡本かの子
介したのか。自分は兄か何者かに試されているのではなかろうか。 「ばあや、もう眼の法をする時間じゃなくって」 「そうでございましたね。じゃ重光さん今晩はもう失礼....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
張ったのや、粘土を被せたのも多くてむごたらしい。傷を消毒して、六枚板の鉱泉で温|《あん》法を命じた。一軒を済ませて畑路伝いに隣へ行けば、もう蚊帳を吊っているの....
女房ども」より 著者:神西清
やりました。飛んだ恥曝しです。その晩、私は様子を見に行きました。彼女は身体じゅう法の繃帯でくるまれて、寝台に寝ていました。出ているのは眼と鼻だけです。じっと天....
」より 著者:中谷宇吉郎
ソノ他諸病ニ於テ必《かならず》須《ま》ツ所ニシテ医家欠クベカラズ 第五 遍地ニ覆《あんぷく》シテ寒ノ土中ニ侵透スルヲ防拒ス 地中|頼《より》テ以テ寒冷ヲ致サ....