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罪と罰
「罪と罰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
罪と罰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
そら豆、いや、これはシノニムか」 出鱈目《でたらめ》を言いながら起き上ります。
罪と罰。ドストイエフスキイ。ちらとそれが、頭脳の片隅をかすめて通り、はっと思いま....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ふえた。トルストイの「コサックス」や「アンナ・カレニナ」、ドストイエフスキイの「
罪と罰」に「シベリアの記」、フロオベルの「ボヴァリイ夫人」、それにイプセンの「ジ....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
かも知れない。なんだか、勉強もいやになった。 学校の帰り、武蔵野館に寄って、「
罪と罰」を見て来た。伴奏の音楽が、とてもよかった。眼をつぶって、音楽だけを聞いて....
「自作を語る」より 著者:太宰治
、映画化も劇化もされる余地が無い。だから優れた作品なのだ、というわけでは無い。「
罪と罰」でも、「田園交響楽」でも、「阿部一族」でも、ちゃんと映画になっている様子....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
い書棚をふり返り、何か牧羊神らしい表情を示した。 「ドストエフスキイ全集です。『
罪と罰』はお読みですか?」 僕は勿論十年|前にも四五冊のドストエフスキイに親し....
「偶像に就ての雑感」より 著者:豊島与志雄
とである。何となれば、行為の責任は直接に人に返って来るから。ドストエフスキーの「
罪と罰」を読んだ人は、主人公ラスコルニコフのうちにこのことを感じ得らるる筈だ。(....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
られた人々の生活の叙述には一種神秘な心霊的な光輝が漂っている。けれども、例えば「
罪と罰」などのような作品は、結局心理解剖を主としたものといってよいだろう。そして....
「故郷」より 著者:豊島与志雄
る。このために、ラスコーリニコフは最後に無智な少女ソーニャの許に走った。そして「
罪と罰」の後に来るべき「新らしき物語」のために、シベリアに於けるラスコーリニコフ....
「作家的思想」より 著者:豊島与志雄
ーフスキーの代表作を取ってみよう。(訳文は手許にある書物から借用する。) 「
罪と罰」―― 七月の初め、恐ろしく暑い時分の夕方ちかく、一人の青年が、借家人か....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
ら、本来が、軽く、意気な心のあるものでなければならない。 ドストエフスキーの「
罪と罰」を探偵小説と考えてはいけないので、元々文学は人間を描くものだから犯罪も描....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
ったから、病的な人間の事にも考え及んでいたらしく、その事は内田魯庵氏の訳された『
罪と罰』の評なぞにも現われていると思う。透谷君の晩年を慰めた一人の女の友達があっ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
年間は物質の窮乏に苦しみとおしたので活動写真もほとんど見ていないが、それでも、「
罪と罰」、「白痴」、「鉄路の白ばら」をこの間に見た。中でも「
罪と罰」をやつたヴィ....
「扉は語らず」より 著者:小舟勝二
の方から男声が飛込んで来たのである―― 花の巴里のどん底の 闇に咲いたる血の華は
罪と罰との泥水の 中に生れた悪の華……… それと同時に扉の間隙から、彼は意想外....
「地上」より 著者:島田清次郎
りてはじめて知って、それから英訳で及ぶ限り読んだのですがね――」 「ふん」 「『
罪と罰』という作にス※にあてて、ばねを引いて倒れてしまう。――これはほんのエピソ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
感動を与えられ、小説に対して敬虔な信念を持つようになったのはドストエフスキーの『
罪と罰』であった。この『
罪と罰』を読んだのは明治二十二年の夏、富士の裾野の或る旅....