置屋[語句情報] » 置屋

「置屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

置屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
うつり香」より 著者:近松秋江
もあんまり行かない待合だがお宮を初めて呼んだ待合だから」 そういってお宮のいる置屋からつい近所の待合に入った。 「……宮ちゃんすぐまいります」女中は報らせて来....
十二支考」より 著者:南方熊楠
らぬが、一概にそうも言えぬ。数年前予が今この文を草し居る書斎に対して住みいた芸妓置屋の女将が愛翫したカジカ蛙が合掌して死んだは信心の厚い至りと喋々《ちょうちょう....
丹下左膳」より 著者:林不忘
。 人も知る、後世|京伝《きょうでん》先生作仕かけ文庫の世界。そこのやぐら下の置屋まつ川というのに。 さきごろからお目見得に住みこんで来ていた若い美しい女が....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
えば三味線の師匠の看板がかかっていたり、芝居の小道具づくりの家であったり、芸者の置屋であったり、また自前の芸者が母親と猫と三人(?)で住んでいる家であったりして....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
筋はこの後にあるのである。 彼が捕えられて伊東署へ留置されると、芸者、料理屋、置屋などからゴッソリ差入れがあった。ところがこの先生、山とつまれた凄い御馳走には....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
である。 糸川の女は、とりまえは四分六、女の方が四分だそうだ。しかし食費などは置屋が持つ。公娼制度のころと変りは少いが、ただ自由に外出ができるし、お客を選ぶこ....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
先生と学生らは、夜半まで痛飲して、蹌踉として帰って行った。 隣の家は、芸妓置屋である。六十に近い老女が主人で、数人の妓を抱えて置くが、なかに最も美しい、若....
樹氷」より 著者:三好十郎
? 鈴 さあ、私よくは知らないけど、いつか春やさん言っていたわ、烏森の小倉という置屋さんに娘がいるとかって、なんだったら、一度そこへ行って聞いてごらんなさいな。....