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羅針盤
「羅針盤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羅針盤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
人を船上へ拉《らっ》した夷人は、二人が船を見物に来たのだと思ったのだろう。二人に
羅針盤を見せたりした。二人は首を振って、筆と紙とを求めた。矢立《やたて》も懐紙も....
「海底都市」より 著者:海野十三
配になると見えて、またぎゃあぎゃあと、水中電話器を通じて僕に話しかける。 僕は
羅針盤をにらみながら、百十五度の方向へ、よたよたと歩いていった。 あたりは軟泥....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
間の偉なるを見る、人類の中にもっとも秀でたるものは英雄である、英雄は目標である、
羅針盤である、吾人はその経歴や功績を見てたどるべき道を知る、前弁士は清盛、頼朝、....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
すると、夜が明けました。日の出前に朝飯をすまし、錨を上げて、風向もよかったので、
羅針盤をたよりに、昨日と同じ進路をつゞけて行きました。私の考えでは、ヴァン・ディ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
は物語の進行に従い必要に応じてこの地図を屡々参照のこと。 二九 一ポイント。――
羅針盤の周囲の三十二分の一。すなわち直角の八分の一の角度。 〔第二篇 船の料理番....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
雑然と掛けられ置かれてある品の、何んと異様であることか。望遠鏡があり帆綱があり、
羅針盤があり櫂があり、拳銃があり洋刀があり、異国船の模型があり、黄色く色づいてい....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
じめたのである。 「ところで、いざという時には、電光形の進路をとるんです。絶えず
羅針盤で、四十五度の旋回をやる。そうすると、よしんば潜航艇が船影を認めたにしろ、....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
まざまの形の古代仏像、青銅製の大香炉、香を充たした香木の箱、南蛮人の丸木船模型、
羅針盤と航海図、この頃珍らしい銀の時計、忍び用の龕燈提灯、忍術用の黒小袖、真鍮製....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ては、風のまにまに流されるしかなかった。白状するが、私はちょっと恐ろしく感じた。
羅針盤はなかったし、この地方の地理をほとんど知らなかったので、太陽もあまり助けに....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
る距離を以て進んでいるやら、形も姿も見えない。 ただ雲の間を潜って、舳に据えた
羅針盤を頼りに、どこをそれという的もなく昇って行くのである。 月界の到着....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
取って楯となし、しばし必死と防ぎしが、多勢に無勢到底敵するあたわず、大檣をまわり
羅針盤の側を走り、船首より船尾に逃げ行きしが、もはや逃ぐるところどこにもあらず、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
が、これとは別に次のような発見が一八二四年に公表された。フランスのアラゴは良好な
羅針盤を作って、磁針を入れる箱の底に純粋の銅。 そこで、アラゴの考えるには、銅....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
まに、どしんと甲板の上に落ちかかった。同時にライフ・ボート三せき、ボート二せきと
羅針盤をあらいさり、あまる力で船べりをうちくだいた。 「ドノバン、だいじょうぶか....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
うんです。じきに、|北の星が見えるかもしれませんわ」 それまでキューネは、ただ
羅針盤だけでこの舟を進めていた。いま針路は真東にゆき、エリス諸島辺へむかっている....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せん。人間がある限り、その中に在ってその発展の方向を示し、これを浄化推進して行く
羅針盤兼、白血球であります。 白血球というものは、悪い黴菌が潜入するとき血液内....