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羅門
「羅門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羅門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔術」より 著者:芥川竜之介
独立を計っているカルカッタ生れの愛国者で、同時にまたハッサン・カンという名高い婆
羅門《ばらもん》の秘法を学んだ、年の若い魔術《まじゅつ》の大家なのです。私はちょ....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
そのためにたいていはわざわざ城外へ出、大小便をすることに定《き》めている。ただ波
羅門《ばらもん》や刹帝利《せっていり》だけは便器の中に用を足し、特に足を労するこ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
われる。 二五 商羯羅阿闍梨――七八九年頃南インドに生れる。インド教の復興者、婆
羅門哲学の大成者として知られる。 二六 無明――経験界。 二七 馥柯羅摩訶秩多―....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ではない。それであるから、黄教の者は紅教徒を称して、あるいは魔といい、あるいは波
羅門という。すなわち仏経にいわゆる邪魔外道である。けだし、そのたぐいであろう。 ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を過ぎて、古代文献学の書架の前に立ち、フィンランド古詩「カンテレタル」の原本、婆
羅門音理字書「サンギータ・ラトナーカラ」、「グートルーン詩篇」サクソ・グラムマチ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、「朝に道を聴き、夕に死すとも可なり」と叫んで、即座に縊れて死んだという、ある婆
羅門の心持ちが、庄三郎にもあったのであった。わずかの時間の会見ながら、庄三郎にと....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
符※の類を用いたりしている。神仏混淆は日本で起り、道仏混淆は支那で起り、仏法|婆
羅門混淆は印度で起っている。何も不思議はない。ただここでは我邦でいう所の妖術幻術....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
、あのシャーリプトラ、すなわち舎利弗尊者のことです。いったいこの舎利弗は、もと婆
羅門の坊さんであったのですが、ふとした事が動機で、仏教に転向した名高い人でありま....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
して男がほしいと云って歩きたい。
箒《ほうき》で掃きすてるほど男がいる。
婆
羅門《バラモン》大師の半偈《はんげ》の経とやら、はんにゃはらみとは云わないかな…....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ムムラビ法典より六百九年後である。マヌーの法典の時代についても種々の説があり、婆
羅門《ばらもん》信徒は世界創造の時に出来たとの伝説を信じており、また近頃の学者は....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
いう神秘学の一つで、もとカバラ猶太《ユダヤ》接神学者の一派と、印度《インド》の婆
羅門《ばらもん》宗に起こったものだ。カバラ学者すなわちカバリストの接神論《セオソ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ら、ほんとうのことを云っておく、みんなこいつはケレンじゃと。……ただし、印度の婆
羅門僧は、こういうことをケレンでなく、実行するということだが、わしは一度も見たこ....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
げ、校合の資料として東京帝大へ下附されたようなことまであったが、仏教は印度教(波
羅門教)の興隆で大打撃を受けたうえ、八世紀の末、回教が侵入してきてあらゆる寺塔と....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
、受難求道して幾分か大乗仏義を窺い得た形跡がある。 求道の手法としては吠陀や婆
羅門神学に拠るところが多いが、最後の到着は究竟の一味を持っている。大乗理想から見....
「法然行伝」より 著者:中里介山
である。昔奈良朝の時、行基菩薩はあれ程の大徳であったけれども、世俗の法によって婆
羅門《バラモン》僧正の下に着座をした。この例によると叡山を代表して良宴法印が法然....