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羆
「羆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羆の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
尋ね物だ。昔仏|王舎城《おうしゃじょう》に在《おわ》せし時、六群比丘、獅虎豹豺|
羆《ひ》の脂《あぶら》を脚に塗り象馬牛羊驢の厩に至る。皆その脂臭を嗅いで覊絆《き....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
えが、熊の皮には二十八通りあって、価格《ねだん》もいろいろあるが、これは北海道の
羆《しぐま》の皮だ。こんな立派な皮で、この通りお上《かみ》の検査済みの刻印の付い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 なるほど、そう言われて見ると、熊に違いありません。但し、熊は熊だが、
羆《ひぐま》や月の輪ではなく、まんまるく肥った熊の子であります。子熊ではあるけれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り出したもののあることに目をみはり、 「あ!」 と兵馬も驚いたのは、熊にあらず、
羆《ひぐま》にあらず、この国ではめったに見ることができない、というよりも、太古以....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
、何でも、」と頷くのを、見向もしないで。 「非ず、私が欲する処はの、熊にあらず、
羆にあらず、牛豚、軍鶏にあらず、鰻にあらず。」 「おやおや、」 「小羊の肉よ!」....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
一 このほど、友人が私のところへやってきて、君は釣り人であるから、魚類はふんだんに食っているであろうが、まだ
羆の肉は食ったことはあるまい。もし食ったことがないなら、近くご馳走しようではない....
「熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
武知君と呼び、本年未だ四十五歳の壮者である。この野外撮影は、北海道から持ち来った
羆と朝鮮牛とを格闘させて両者の猛撃振りを実演させるのであるから、万一
羆が柵外へ跳....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
数年前、報知新聞社から北海道へ熊狩隊を派遣したことがある。そのとき撃ち取った
羆を友人数名と共に、小石川富坂の富士菜館へ持ち込み、南支の広州からきた料理人の手....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
注為大瀛水。洋々環八洲。発為万朶桜。衆芳難与儔。凝為百錬鉄。鋭利可断※。蓋臣皆熊
羆。武夫尽好仇。神州誰君臨。万古仰天皇。皇風洽六合。オオッ! 明徳……(遠くの山....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
す。 坊や、 それからまた、博物館にはいろんな獣の剥製もあります。 大熊、
羆、山猫、とらはんみょう、むささび、麝香鹿、馴鹿。 海で泳いでいる獣には、おっ....