羇旅[語句情報] » 羇旅

「羇旅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羇旅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
う云ったのも無理はない。三人は日ごとに顔を見合っていて気が附かぬが、困窮と病痾と羇旅との三つの苦艱を嘗め尽して、どれもどれも江戸を立った日の俤はなくなっているの....
イタリア人」より 著者:寺田寅彦
ななジュセッポの心も、海を越えて遥かなイタリアの彼方、オレンジの花咲く野に通うて羇旅の思いが動くのだろうと思いやった事もある。細君は珍しいおとなしい女で、口喧ま....
旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
ょうしょう》として虫の音《ね》草の底に聞こえ両側の並松一つに暮れて破駅既に近し。羇旅《きりょ》佳興に入るの時汽車人を載せて大磯に帰る。....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
には出してないが、歌の部立、つまり分類も、『古今集』が春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・物名・恋・哀傷・雑・雑体・大歌所御歌としてから、大体この方針が承け継がれた....