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羊頭
「羊頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羊頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
顋は、ポケットから朝日を一本出して、口へくわえながら、「こう云うものが出来ると、
羊頭《ようとう》を掲げて狗肉《くにく》を売るような作家や画家は、屏息《へいそく》....
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
ある。のみならず、読者に対してはどうかと云うに、これまた相済まぬ訳である……所謂
羊頭を掲げて狗肉を売るに類する所業《しわざ》、厳しくいえば詐欺である。 之は甚....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
たりて良民それいずくにか適従すべき、思うにその岐路に迷う者すこぶる多からん。店に
羊頭を掛けてその肉を売らんというものあり、客入りてこれを需むればこれに狗肉を与う....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
な。さてモンヌもモンナもアラブ名マイムンに出づという。ソクラテスの顔はサチルス(
羊頭鬼)に酷似したと伝うるが、孔子もそれと互角な不男《ぶおとこ》だったらしく、『....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
りとげないでは(「罪と罰」やその他の作品に通じる道がひらける、ということ)結局、
羊頭をかかげて狗肉を売るそしりをまぬかれないだろう」(文芸家協会編『現代小説代表....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
いそのままの体でよくできている店というならば、何軒でもあるにはあるが、実際には“
羊頭を掲げて狗肉を売る”たぐいが大部分である。殊に近ごろ流行の、硝子囲いに材料を....