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羊飼い
「羊飼い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羊飼いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
やっぱり じいさん ひとりじめの机の上 いいんだよ さきを歩く人は 白いひげの
羊飼いのじいさんに きまっているのだ みんなのもの サインを消そう みなさん み....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
……」とやるのですが、それがどうしても、暗誦できないのです。側でそれを聞いていた
羊飼いの子供が、チャンと覚えてしまっても、まだ彼にはそれが覚えられなかったのです....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
大衆の身につかなかったのである。云って見れば、いつも狼が来たと云って人をだました
羊飼いは、本当に狼が来ても信用されない。まして本当に狼が来るか来ないかが、
羊飼い....
「ステッキ」より 著者:寺田寅彦
いた杖は道術にも使われたであろうが、山歩きに必要な金剛杖の役にも立ったであろう。
羊飼いは子供でも長い杖を持っているが、あれはなんの用にたつものか自分は知らない。....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ールは誰かの私生児で、まだ六つくらいの子供のとき、両親が山に住んでいるスイス人の
羊飼いにくれてやったのだ。
羊飼いは仕事に使おうと思って、その子供を育てたわけだが....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
アノの前にいきました。 「お歌の時間でしょう。おとうさんのお好きな、巡礼の聞いた
羊飼いの少年の歌、あたし作曲しましたの。」 そういって、ベスはピアノをひき、二....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
薔薇《ばら》色の臀《しり》、ワットーの肥満した頤《あご》、グルーズの、退屈そうな
羊飼いや、コルセットの中にしめつけられてる太った
羊飼いの女、よく捏《こ》ね上げら....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。もう三年このかたそこを見舞わないでいます。皆私の善良な友だちです。穏和な正直な
羊飼いたちです。飼っている山羊《やぎ》のうち三十頭につき一頭を自分のものにしてい....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ルブ街になって、そこではあたかもメロドラマの中に見るようにユルバックがイヴリーの
羊飼い女を雷鳴のうちに刺し殺したのであった。なお数歩進むと、サン・ジャック市門の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
》の野と言います。」
それから通行人はまた言い添えた。「ユルバックがイヴリーの
羊飼いの女を殺したのはここです。」
しかし雲雀(アルーエット)という言葉を聞い....
「銀の笛と金の毛皮」より 著者:豊島与志雄
一 むかし、あるところに、エキモスという
羊飼いの少年がいました。父も母もないみなし児で、毎日、羊のむれの番をしてくらして....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
である。 場所はどこでもよいが、まあ西洋のつもりである。その或る所に、むかし、
羊飼いの少年がいて、石ころでも何でも金貨にしてしまう不思議な皮袋を手に入れ、それ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
。今朝から、そこで、からだの影に鼻をくっつけて草を食っていたのである。 不精な
羊飼いの合図で、お決りの犬が、羊の群れをそっちと思う方から追い立てる。 その群....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
るのがわかった。 「朝の七時ごろで、食べものと隠れる所がほしくてたまらず、たしか
羊飼いの便宜のために小高い所に建てた小っぽけな小屋を見つけた。これは、わたしには....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
たちの手で息子の行方を尋ねようとして住みなれた村を後にした。 とある山の中腹に
羊飼いの姿を見かけると、二人はその男に訊いてみた。行きずりの旅商人にも尋ねてみた....