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「美学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

美学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
ばまだこう云うのもあります。ある連中に云わせると、色の上に標準もあるのです。あの美学の入門などに云う色の上の寒温ですね。この連中は赤とか黄とか温い色の野菜ならば....
路上」より 著者:芥川竜之介
リイ》の議論から始められた。俊助は専門の英文学の講義よりも、反《かえ》って哲学や美学の講義に忠実な学生だったから、ざっと二時間ばかりの間、熱心に万年筆を動かして....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
者も交ったり、文学者、美術家、彫刻家、音楽家、――またそうした商人もあり、久しく美学を研究して、近頃欧洲から帰朝した、子爵が一人。女性というのも、世に聞えて、…....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
できるのである。 しかしながら、道教がアジア人の生活に対してなしたおもな貢献は美学の領域であった。シナの歴史家は道教のことを常に「処世術」と呼んでいる、という....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
中より芸術の力によって美の抽象ということに画論を立てていますが、基礎にはカントの美学が影響を持っているようです。彼はだいぶ永い間ソルボンヌ大学でそれを研究してい....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
る。私たちが真に感動して涙をこぼすのは善に対してである。美に対してではない。もし美学的なるもの das Aesthetische と倫理学的なるもの das E....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
う云っているような顔であった。 9 「なるほど」と私は心の中で云った。 「従来の美学から云う時は、これは将しく非審美的の顔だ。女や子供には喜ばれまい。だがしかし....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
他の芸術と区別するために作られた定義にすぎないのです。もう少しむずかしくいうと、美学的定義というものが非常に多い。例えば、美術ですが、絵とはこういうもの、彫刻と....
俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
ら、実際は子供の時から、家庭、学校を通じ更に社会的な生活を通じて、一種の声の「審美学或は心理学」とでもいうものが、各個人の声を、無意識に鍛えるべきであつて、文明....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
ずるに当つて、一応心得ておくべきことである。 なお、「喜劇」の本質そのものは、美学的にある厳密な定義が与えられないことはない。これはもちろん、「笑い」の哲学と....
『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
演劇の歴史 これは世界演劇史の造詣を必要とするので明治大学演劇科主任教授で演劇美学者の山田肇君よりほかに適任者はないと信じ、多忙な時間をさいてもらった。 一....
明暗」より 著者:岡本かの子
て物好きなことをするものだ」 「男女の親和力というものは別ですわ。夫婦になるのは美学のためじゃあるまいし」 批評まちまちであった。 智子は、今から五年まえに....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、誰にも碌々読まれず、殆んど注意されずに終ったが、今から三十年前にこういう深邃な美学論が飜訳されたというは恐らく今の若い人たちの思掛けない事であろう。その時分二....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
く知っている。大阪の市会議員の連中にいくら、都市衛生学を説いたところで、また都市美学を説明したところで、黄金の光に眩惑せられて、何の役に立たぬことを賀川市長はよ....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
とんど全部が自然のいろいろな歌声とささやきで編み上げられているともいえる。多くの美学者たちが、自然音の模倣描写であるこの曲の試みを是認すべきか、或いはすべきでな....