美容院[語句情報] » 美容院

「美容院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

美容院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
りするかも知れないわ」 皮肉だけはつぶやいたが、しかし、たまたまセットに行った美容院で、茉莉と知り合い、相談を持ちかけた時は、全く途方に暮れていたのだ。 陽....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
にかけて、煙草をふかしている彼のすぐ目の下の庭を通って、上がって来た。行きつけの美容院へ行って、すっかりお化粧をして来たものらしく、彼女の顔の白さが薄闇のなかに....
宝石の序曲」より 著者:松本泰
樹の葉が疎《まば》らに影を落としているアスファルトの道路を横切って東京駅地下室の美容院の階段を下りていった。 二人は二時間ほどして東京駅の八重洲口《やえすぐち....
ひのきとひなげし」より 著者:宮沢賢治
らっしゃいますか。」 「あ、これは。ええ、一寸《ちょっと》おたずねいたしますが、美容院はどちらでしょうか。」 「さあ、あいにくとそういうところ存じませんでござい....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
て自動車に同乗し、銀座から神田に参り、衣類その他の装身具等を買い整え、再び銀座の美容院に参るべく、帝国ホテルの前にさしかかりましたところ、あの聖書を手にして調べ....
二重心臓」より 著者:夢野久作
ちゃったのよ」 「何か唄わせられたのかい」 「それが又おかしいのよ。着くと直ぐに美容院の先生みたいな人が妾を捕まえて、お湯に入れて、お垂髪に結わせて、気味の悪い....
スポールティフな娼婦」より 著者:吉行エイスケ
ん夜は彼奴の向うずねを蹴ってやる。」とマリは馬のような口をひらいた。 ミミ母娘美容院では、パーマネント・ウェーブの電流が蜘蛛の手のように空中にひらいて小柄なス....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
世界では当局は必ずしも組合結成主義を採用しているとは限らないのである。 例えば美容院―床屋(尤も後に見るように服飾美容も一つの文化であるのだが)組合は最近当局....
淪落」より 著者:林芙美子
処からか、わたしに似合う洋服や外套を持つて来てくれた。わたしは、勝手に街へ出て、美容院でパアマネントをかけた。小山はわたしに、お前ははいからな顔をしているから、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
持がおさまりません。それを報告にきました」 ★ ロッテナム美容院はどのようなものであったか、それを新十郎に語りうる克子は、たった一度シノブ....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
事と俊夫君と私――は、間もなく、二丁目の美容術師近藤つね方を訪ねました。 「近藤美容院」とガラスに金文字を浮かせたドアを開けて私たちを出迎えたのは、主人の近藤つ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
付きの茶話会なのよ。あなたルイーズさんのところへ行っていらっしゃい」 「いいよ、美容院なんか」 ママがほんとうに怒りだす前の、あのしずかな表情であたしの顔を見....
作画について」より 著者:上村松園
の、前にむすぶ帯までスケッチしたのが、あとになって役立ったのでした。 今ならば美容院で、嫁入り衣裳の着つけその他万端は整うのですが、当時は親類の者が集まってそ....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
ます。その頃、私の家の本家の娘がお嫁入りすることになりました。昔のことですから、美容院などというものはなく、髪は髪結いさんに結ってもらいますが、お化粧は身内の者....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
そば、焼芋の紅提灯が次々と点されている、射的場、化粧品店、輪タク、自転車預り所、美容院、さては深更《よふけ》まで営業している理髪店まであるに至っては、私のような....