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美田
「美田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美田の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死生」より 著者:幸徳秋水
を完成せず、中道にして廃するのを遺憾とするのもある、(第五)子孫の計未だ成らず、
美田未だ買い得ないで、其行末を憂慮する愛着に出るのもあろう、(第六)或は単に臨終....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
ずに葬式が出来るか」 この言葉は平生、父が口癖のように云っている「子孫のために
美田を買わず」という言葉と明らかに矛盾していたが、私はドチラも父の真情である事を....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
成せず、中道にして廃するのを遺憾とするのもある。(第五)子孫の計がいまだならず、
美田をいまだ買いえないで、その行く末を憂慮する愛着に出るのもあろう。(第六)ある....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
たん無用の使い途に入ると、かくの如く人を堕落せしめる。 それゆえ、子孫のために
美田を買わずという西郷隆盛の教えを考えて見ることが必要である、もしまた巨万の富を....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
を作るための工事で、一旦それが竣成すれば、その分派線一帯にかけて、何千町歩という
美田が出来上る。北海道の産米がそれで一躍鰻上りに増えるのだった。 村長を看板に....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
簣に欠くの失敗に終った。が、汎濫した欧化の洪水が文化的に不毛の瘠土に注いで肥饒の
美田となり、新たに植樹した文明の苗木が成長して美果を結んだのは争えない。少くも今....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うち、清高の甲ノ尾からそれの指示があった。すなわち行宮遷しの先は、 島内の島前
美田郷別府 とのことだった。 同時に、 「ここ海上も春凪に見えますれば、明朝....