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美的生活
「美的生活〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美的生活の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
高山樗牛《たかやまちょぎゅう》らの一団はニイチェの思想を標榜《ひょうぼう》して「
美的生活」とか「清盛論《きよもりろん》」というような大胆奔放な言説をもって思想の....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
人ほど金のいる商買もない。文明の詩人は是非共|他《ひと》の金で詩を作り、他の金で
美的生活を送らねばならぬ事となる。小野さんがわが本領を解する藤尾《ふじお》に頼《....
「草枕」より 著者:夏目漱石
をしているとは気がつかん。自然天然《しぜんてんねん》に芝居をしている。あんなのを
美的生活《びてきせいかつ》とでも云うのだろう。あの女の御蔭《おかげ》で画《え》の....
「科学者と芸術家」より 著者:寺田寅彦
事を知らぬ人が多いようである。しかし科学者には科学者以外の味わう事のできぬような
美的生活がある事は事実である。たとえば古来の数学者が建設した幾多の数理的の系統は....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
のであった。 鉄幹のそのような「荒男神」ロマンティシズムは、三十四年に有名な「
美的生活論」を書いて、後世から支配する者のロマンティシズムとして認められている高....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りました。チェホフの時代ペシコフの初期に、ニイチェが流布したという話です。樗牛が
美的生活というよび名で表現したものがニイチェのよまれる生活の根底にあってのことで....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
美しい方面がある。しかしこれを汚さんとする悪の勢力ははなはだ強い。一人の遊冶郎の
美的生活は家庭の荒寥となり母の涙となり妻の絶望となる。冷たき家庭に生い立つ子供は....
「鍋料理の話」より 著者:北大路魯山人
常はぞんざいにものごとを扱っている弊風があるのを、私はどうもおもしろく思わない。
美的生活をなそうとするには、特別な時だけでは駄目である。いつでも、どんなものにも....