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「美肴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

美肴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白くれない」より 著者:夢野久作
かに十七八歳なる乙女の生胆なりとて、約束の黄金三枚を与へしのみかは、香煙、美酒、美肴に加ふるに又も天女の如き唐美人の数人を饗応し与へぬ。その歓待、昨日にも増り(....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
訴えて後に、 「されども市民一日も心の糧なかるべからず。命をつなぐの糧は必ずしも美肴たるを要せず、米、麦、豆にて足れり」 私はこの一句が胸にじんとこたえた。私....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
れつき遠慮ッ気のないほうだから、会釈なしにやっつけますが、美禄《びろく》に美人に美肴《びこう》と、こう三拍子そろったんじゃ、いかに臆面のない手前でも顔まけをいた....
三国志」より 著者:吉川英治
といってもよい盛大なものだった。 はるばる、荊州から携えてきた南壺の酒、襄陽の美肴に、蜀中の珍膳をととのえ、旗幡林立の中に、会場をいろどって、やがて臨席した劉....
洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
々厚目につくり、水洗いしたものを直ちに舌上に運べば、まさに夏中切っての天下第一の美肴として、誇るに足るものである。このかれい、なかなか大きく成長し、一貫目以上の....
東京で自慢の鮑」より 著者:北大路魯山人
これから秋までつづく夏季の美肴中、とりわけ重きをなしているものに、あわびが挙げられる。料理の仕方は古来様々....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
とても下魚とは思えないまでに上品な小味をもち、一度口にしたら忘れがたい風味をもつ美肴である。 〆さばにして刺身代りにするなどは、食い方の絶頂である。すしはもち....