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美髪
「美髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
美髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女神」より 著者:太宰治
。としは私より二つ三つ多い筈《はず》だが、額《ひたい》がせまく漆黒《しっこく》の
美髪には、いつもポマードがこってりと塗られ、新しい形の縁無し眼鏡をかけ、おまけに....
「道づれ」より 著者:宮本百合子
写真屋の横羽目に、エナメルの番地札が打ちつけられてある。八百屋、電気器具屋、
美髪所、どれも表通りへは張りかねる苦しい店をこの横丁に開いているという街筋であっ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
』下)。インドでは中国で漆黒というに異なり、碧黒を最美としたのだ。 『万葉集』に
美髪を讃《たた》えてミナのワタとあるを面妖に思い、予試みにミナという溝中の小螺を....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
鵡返しにその通り復誦する。これは朝飯の「カクテール」と呼ばれているものであって、
美髪師「マダム・H」のサロンから夫人が覚えて来たものである。「
美髪師マダム・H」....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
見ていたが、それも諦めたように、耳のをはずして、カチャリと置くとこちらを向いた。
美髪のどちらかといえば円顔の眉の凛々しくつまって、聡明な眼の、如何にも切れそうな....