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「群羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

群羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
の上には、ざっと二十人近い女の患者が、一様に鼠《ねずみ》の棒縞の着物を着て雑然と群羊のごとく動いていた。俊助は高い天窓《てんまど》の光の下《もと》に、これらの狂....
十二支考」より 著者:南方熊楠
数年間その傍に眠ってまで教練しただけが取り処でしょうと言ったそうだ。ミ師は牧人が群羊を一縦列にして追い入るに二十疋過ぐるごとに一吠《ひとほ》えする犬あり、かたが....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
斬り立てた。 胆を冷やさせる「面部斬り」――相手の生命を取るのではなく、獅子が群羊を駆るように、大勢の中へ飛び込んで、柄短かの片手斬り、敵の顔ばかりを中るに任....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人――こちらは重太郎を主として後藤、塙の助太刀《すけだち》、都合三人。 猛虎の群羊を駆《か》るが如き勢い。 天地|晦冥《かいめい》して雷電|轟《とどろ》き風....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
。向うの山上に寺が建っている。ここでも羊飼がもう帰るところで、年寄った一人の媼が群羊を指揮して居る。そのうち太陽は紅く大きくなって落ちた。日がかげると山陰の村落....