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義勇兵
「義勇兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
義勇兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
の大軍を見ては、不安と恐怖とにとらわれぬわけにはいかなかった。 市民たちには、
義勇兵を志願するものが多かった。元来リエージュの町は小銃製造地であったので、どの....
「新生」より 著者:島崎藤村
ものがあり、ラペエの詩人のように輸送用の自動車に乗って働いているものもある。もし
義勇兵に加わっても知らない人の中へ行こうとするほどの心を有《も》つならば、無理に....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
義務」から「義勇」に進むものと予断している(一一八頁及び付表第二)。英米の傭兵を
義勇兵と訳するのは適当でない。ここに言う「義勇」は皇運扶翼のために進んで一身を捧....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
同の集まる会所へも行って顔を出して見た。そこには、尾州藩の募集に応じ越後口補充の
義勇兵として、この馬籠からも出発するという荒町の禰宜、松下千里のうわさが出ていて....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
ィテルにマタ・アリがいるかぎり、ちっとも不思議なことはない。 そのうち、盲目の
義勇兵にも飽きたと見えて、マタ・アリはひとりでパリーへ帰る。 運転手付きの自動....
「東京要塞」より 著者:海野十三
披露した。それはかつて欧洲大戦の砌、遥々欧洲の戦場に参戦して不幸にも陣歿したわが
義勇兵たちのため建立してあった忠魂塔と、同じ形同じ大きさの記念塔をもう一つ作って....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
何しろ会葬者があると云うことは全然聞かないからね。どうです、我々で一団体つくって
義勇兵になっては?」 「お弁当が出るなら行っても可いがね」と、鼻の端に瘤のある紳....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
からふと目にとまって立ちよみしたのでした、何処かの一寸した雑誌。パリの市役所に、
義勇兵――国民軍募集のイルミネーションがつけられ、そこにぎっしりと男たちがつめよ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
官フランス王子と相並んで、後にシャール・アルベールと言われたカリンニャン大侯が、
義勇兵として擲弾兵《てきだんへい》の赤い絨毛《じゅうもう》の肩章をつけて、民衆を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とをニコラと呼ぶ俗歌が非常に喜ばれた。社交界の最もやさしい美しい公爵夫人らが、「
義勇兵ら」(訳者注 ナポレオンがエルバ島より帰還せし時の)に向けられた次のような....
「株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
い都会人、――それも代表的なロンドンっ児で、この国の他のどの階級よりもより多くの
義勇兵と競争者と運動家とを出す階級に属している人間であることを、物語っていた。そ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
アンの努力を記している。彼は曰う、この敵は、北方の最も遠方の種族から絶えず勇敢な
義勇兵を補給されているものであった1)。異種族をわけなく吸収したことが、おそらく....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
がそれからそれへと伝わった。わたしの父はその藩中に親しい友達があったので、一種の
義勇兵としてこの夜詰に加えてもらうことを頼んだ。表向きには到底そんなことは許され....
「感応」より 著者:岩村透
時なので、伯母の息子|即ちその男には従兄に当たる青年も、その時自ら軍隊に加って、
義勇兵として戦場に臨んだのであった。その留守中のこと、或晩|最早家の人も寝鎮って....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
民皆兵で誰でも引張り出したのであるが、今後の戦争では特にこれに適した少数の人々が
義勇兵として採用せらるるようになるのではなかろうか。イタリアの黒シャツ隊とかヒッ....