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「義士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

義士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
盛り場を選んで彼の売る絵は、こっそりひらいてみると下手な西洋の美人写真だったり、義士の討入りだったりする。絶対にインチキと違うよ、一見胸がときめいてなどと中腰に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に煤掃きをする。したがって、十二日、十三日には、煤掃き用の笹竹を売りに来る。赤穂義士の芝居や講談でおなじみの大高源吾の笹売りが即ちそれです。そのほかに荒神《こう....
死生」より 著者:幸徳秋水
満足を感じて死んだ、而して亦た孰れも真に所謂「名誉の戦死」であった。 若し赤穂義士を許して死を賜うことなかったならば、彼等四十七人は尽く光栄ある余生を送りて、....
火薬船」より 著者:海野十三
みな立って、日東健児の実力をみせてやるのだ。わしの好きな大石良雄はじめ赤穂四十七義士にも、時に利あらずして、雌伏の時代があったではないか」 サイゴン港 ....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
とか知識あるものたちが、義勇的にここへ現れて、ためになる話をしてくれるのだ。忠臣義士の話を連続的にうまく演じる人もあったと記憶する。何しろ燈心の暗さが心を静める....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
ゃんと鳴らす。亀井戸寄りの町中で、屋台に山形の段々染、錣頭巾で、いろはを揃えた、義士が打入りの石版絵を張廻わして、よぼよぼの飴屋の爺様が、皺くたのまくり手で、人....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
。弁慶の長刀が山鉾のように、見える、見える。御曹子は高足駄、おなじような桃太郎、義士の数が三人ばかり。五人男が七人居て、雁がねが三羽揃った。……チャンチキ、チャ....
堕落論」より 著者:坂口安吾
にすぎないという気持がする。 徳川幕府の思想は四十七士を殺すことによって永遠の義士たらしめようとしたのだが、四十七名の堕落のみは防ぎ得たにしたところで、人間自....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
之助、嘲りの色を浮かべたが 「とうとう死恥を晒しおる! それに反して俺は立派だ!義士の介錯受けて死ぬ。死後なお首が役に立つ! ……いざ首討たれい!」 と引き廻....
月日の話」より 著者:坂口安吾
史小説を書いている私などから見ると、大変奇妙に思われることが多い。 たとえば、義士の討入はころは元禄十四年極月(十二月)十四日とナニワ節にうたわれていることは....
軽女」より 著者:上村松園
数多い忠臣義士物語の中に出てくる女性のうちで、お軽ほど美しい哀れな運命をになった女性は他に....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
娘があって、その頃の慧鶴とは二つ違いの十七だった。前の年の暮に江戸で行われた赤穂義士の復讐は、当時に在っても世間を震憾させる大事件だった。抜目のない興行師はそれ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
歌舞伎座にて福地桜痴居士建碑興行。狂言は桜痴居士の著作のみを択みて、「春日局」「義士誉」「春雨傘」「新七つ面」。 ○四月、博文館より『演芸倶楽部』第一号を発刊。....
放浪」より 著者:織田作之助
盛り場を選んで彼の売る絵は、こっそりひらいてみると下手な西洋の美人写真だったり、義士の討入りだったりする。絶対にインチキとは違うよ、一見胸がときめいてなどと中腰....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
も建っていたものである。僕の司馬江漢を知ったのは勿論余り古いことではない。しかし義士の討入りの夜に両刀を揮って闘った振り袖姿の小林平八郎は小学時代の僕などには実....