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「義太〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

義太の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老年」より 著者:芥川竜之介
王様の御上覧祭を知っている連中なので、この人たちの間では深川の鳥羽屋の寮であった義太夫《ぎだゆう》の御浚《おさら》いの話しや山城河岸《やましろがし》の津藤《つと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の取り払い、劇場の移転など、それからそれへと励行されたが、その一つとして江戸の娘義太夫三十六人は風俗を紊すものと認められ、十一月二十七日の夜に自宅または寄席の楽....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
目の橋ぎわへ行き着いて、相生町一丁目のお俊の家をたずねると、それは竹本駒吉という義太夫の女師匠の隣りであると教えてくれた者があった。 「お俊だけに義太夫の師匠の....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
らっても、馬鹿だから、分るもんか?」 「なぜ?」 「こないだも大ざらいがあって、義太夫を語ったら、熊谷の次郎|直実というのを熊谷の太郎と言うて笑われたんだ――あ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
秋の青空がいっそう高く仰がれた。庭の柿の実はやや黄ばんで来た。真向うの下座敷では義太夫の三味線がきこえた。 宿の主人が来て語る。主人は頗る劇通であった。午後三....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
出来るのだ。」「武芸十八般一通り。」と魚屋の阿媽だけ、太刀の魚ほど反って云う。「義太夫は」「ようよう久しぶりお出しなね。」と見た処、壁にかかったのは、蝙蝠傘と箒....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の亭主の策略さ。 そこへ、愛読の俥、一つ飛べば敬拝の馬車に乗せて、今を花形の女義太夫もどきで中洲の中二階から、一雪をおびき出す。」 「三崎町へ、いいえさ、地獄....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
は到底探索の方法を見いだし得られそうもない。 大正十四年八月作「文芸倶楽部」 娘義太夫 K君は語る。 「あなたがもし、この話を何かへ書くようなことがあったら、....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
くあって……。 第三景 受験生の親達 △遠くでラジオが聞えだす。(浪花節か義太夫か) 受験生の母親 えー、頭足類はたこ……。 △この辺で大きな鼾の音が聞え....
明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
。 昔から名物の湯屋浄瑠璃、湯ぶくれ都々逸のたぐいは、明治以後も絶えなかった。義太夫、清元、常磐津、新内、端唄、都々逸、仮声、落語、浪花節、流行唄、大抵の音曲....
三枚続」より 著者:泉鏡花
て、ぬらくらの親方株、月々の三十一日には昼間から寄席を仕切って総温習を催す、素人義太夫の切前を語ろうという漢であった。 過日その温習の時、諸事周旋顔に伝六木戸....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
その話を聴かされるに連れて、眼の先が少しは明るくなったようにも感じられた。老人は義太夫の丸本三百余種を所蔵しているそうで、わたしはその中から二百種ほど借りて読ん....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
て、秋の青空が一層高く仰がれた。庭の柿の実はやや黄ばんで来た。真向うの下座敷では義太夫の三味線がきこえた。 宿の主人が来て語る。主人は頗る劇通であった。午後三....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
し湯島近所から雪の山が見えるとはいわないので、少しく心許なく思う。 隣家の素人義太夫をききながら夢に入る。 三 翌朝五時半には、私どもは粉奈屋を....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
の両日、新会社としての開場式を行い、団十郎は景清と袖萩を演ず。 ○この頃、在来の義太夫狂言について版権を得たりと称し、大阪及び東京に事務所を置きて、各劇場の興行....