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義太夫節
「義太夫節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
義太夫節の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
早や、早野勘平、早駕《はやかご》で、早や差しかかる御城口――」 お終いの方は、
義太夫節の口調になって、首を振りながら 「何うも、早や、奥州の食物の拙《まず》い....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
内に、入りにけり。ででん、でん。あとには、独り、益満が、でん――」
口の中で、
義太夫節を、唄いながら、立上った。そして、次の間の、襖際へ置いてあった脇差を、左....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
たん》と、抑《おさ》えつけられた胸の炎と、機微な、人間の道の錯誤を語りだしたのが
義太夫節《ぎだゆうぶし》で、
義太夫節は徳川時代でなければ、産れないもので他の時に....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
それに劣らぬ贔屓の競争があったが、鳩山《はとやま》春子女史が以前は大嫌いであった
義太夫節が、呂昇を聴いてから急に呂昇びいきになったというのにも、呂昇の角《かど》....
「平塚明子(らいてう)」より 著者:長谷川時雨
》りがかなりにあります。口に新時代の女性を謳歌《おうか》しながら、趣味としては、
義太夫節などにある、身を売って夫を養う妻を理想として矛盾を感じない男もあります。....
「人形芝居に関するノオト」より 著者:竹内勝太郎
りの陰にかくれ、人形だけを見せるようにして使ったらしい。然るに一層之れが進歩して
義太夫節と結合する時代には左様な合理性を超越してしまって、使い手が堂々と姿を舞台....