義太夫語り[語句情報] » 義太夫語り

「義太夫語り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

義太夫語りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
足迹」より 著者:徳田秋声
掴ませたり、菓子を懐ろへ入れてくれたりした。長く家へ留めておいた上方ものの母子の義太夫語りのために、座敷に床を拵えて、人を集めて語らせなどした時の父親の挙動は、....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の目一つずつ漸々快方に向って、九年の後死んだ。顔の蒼白い、頬骨の高い、眼の凄い、義太夫語りの様な錆声をした婆さんである。「折目高なる武家挨拶」と云う様な切口上で....
傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
、昔は律義であった。 今度は金七夫婦とたかの母子と四人で今戸の竹本君太夫という義太夫語りの家へ世話になる事になったが、これは金七の弟である。今でも君太夫などと....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
濃くでくでくに肥って、抜け上った額が熱い汁を吸う度《たん》びに赤くなって行った。義太夫語りの様なゼイゼイした太い声を出して、何ぞと云っては、 「ウハハハハ ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
悪い色の腫物らしくも見えた。 富子は鏡をみて泣き出した。一座の者もおどろいた。義太夫語りである以上、のどに別条さえなければ差し支えはないようなものであるが、容....
声と食物」より 著者:宮城道雄
油は咽喉によいが、植物性の油はよくない。テンプラなどを食べた後は声が出ない。或る義太夫語りは或る地方に行って、初日の日にテンプラを食べて出演したため声を悪くして....
俳優への手紙」より 著者:三好十郎
ある自分の地位を捨てないままで、文楽の紋下を望んだとしたら、どうなるか? 本職の義太夫語りは怒る。怒っても、しかし、旦那が無理に紋下に坐って語ったとしたら、どう....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
二号三十八頁に書いておいた通りで、阿波に於いてはそれが猿牽と共に、往々人形使いや義太夫語りになっている。この掃除は、阿波では美馬・三好地方に多かった様であるが、....