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義民
「義民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
義民の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
った。そうして結論は同じであった。相談は果つるところなかったのである。村が乱れて
義民があらわれた。十歳の太郎が或る日、両腕で頭をかかえこみ溜息をついている父親の....
「予報省告示」より 著者:海野十三
千一年十三月十三日 宇宙戦争が勃発する。 オウピアン星の惑星キリキズの軍事主
義民族軍団千二百万人が襲来する。侵寇の目的は、地球をその資源庫の一つとするにあり....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
の神様に祭るんじゃ。 茂兵衛 祭るとも。祭るとも。ほんまに讃岐領の宗五郎様じゃ。
義民の鑑じゃ。 村人三 それにな、ほかの人じゃったら、それにつながって、首打たれ....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
蔑視を、これらの作品はつよく否定して、人間の生きんとする意志を肯定している。 「
義民甚兵衛」が、「甚兵衛様は笑って死になさった」と数万の群集に賞めたたえられつつ....
「幸福の建設」より 著者:宮本百合子
れども、失業の時には勘定しておりません。けれどもブルジョア民主主義、つまり資本主
義民主国では、やはり女の失業も失業者の数のなかに入れております。婦人が失業したら....
「社会と人間の成長」より 著者:宮本百合子
の国だとか、或は赤い国だとか、今日でもなおある種の人たちは、ソヴェト同盟の社会主
義民主社会のもとの人民生活について現実的な理解をもとうとしないで、いろいろな妄想....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
笑うものはありませんでした。 それから道庵は長沼流の「兵要録」の原本を見たり、
義民多田嘉助の筆跡を見たり、臥雲震致《がうんしんち》が十四歳のとき発明した紡績機....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
事好《くじず》きの喧嘩屋みたようなもので、意地でああ楯を突きやがったのだ、それを
義民だの、救民だのと持ち上げるものだから、百姓を増長させてしまったのだ」 主膳....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》を起したがるのが百姓だ――ことに近来は、一揆の無頼漢の音頭を取るものを称して「
義民」だのなんのと祭り上げる輩《やから》が多いから、百姓がいよいよ増長する。そも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
揆を起したがるのが百姓だ――ことに近来は、一揆の無頼漢の音頭を取るものを称して「
義民」だのなんのと祭り上げる輩《やから》が多いから、百姓がいよいよ増長する――云....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
い、例えば高安月郊氏の江戸城明け渡しその他、何々がその適例だ、こんども享保年間の
義民伝まがいのもの、それに作者は一向聞えた人ではなし――というのが一般の定評で、....
「位牌田」より 著者:田中貢太郎
義民木内宗五郎で有名な甚兵衛の渡場のある処は、印西という処であるが、その印西の渡....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
在府下滝の川の自宅にて勉強しつつあります。 その次に、九州|久留米出生で、上野
義民というのは卒業をして後、今日私の工場に通勤して盛んに働いております。 また....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
坂東玉三郎米国にて客死す、二十三歳。守田勘弥の娘なり。 ○三月、明治座にて「瑞西
義民伝」を上演。シルレルの「ウィルヘルム・テル」を巌谷|小波が翻案したるなり。 ....