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「義気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

義気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「西洋人情話　英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
たい事のみ打続きましたが、是というも重二郎｜同胞が孝行の徳により、天が清次の如き義気ある人を導いて助けしめ、遂に悪人｜亡びて善人栄えると申す段切に至りましたので....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かった。 そればかりではない。京都｜麩屋町の染め物屋で伊勢久と言えば理解のある義気に富んだ商人として中津川や伊那地方の国学者で知らないもののない人の名が、この....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
都｜麩屋町の染め物屋｜伊勢久とは、先輩｜暮田正香の口からも出た平田門人の一人で、義気のある商人のことだということを知った。友だちが京都へはいると間もなく深い関係....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に保管されていることを亭主にも聞かせたかった。染め物屋とは言いながら、理解のある義気に富んだ町人として、伊勢屋｜久兵衛の名は縫助もよく聞いて知っている。 「どう....
「惜別」より 著者:太宰治
してこの人の高邁の目的を完遂させてやりたいと、そのくせ何の助力も出来ないくせに、義気さかんに起るを覚えたものである。周さんは、私を、周さんの弟さんに似ていると言....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
お計らいが附こうと思って申しますが、何うも恐入ります」 重「嘘を云え、白島山平は義気正しい男で、役は下だが重役に優る立派な男じゃ、他人の女房と不義致すような左様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て飲む気になってみると、酒の味が一層うまい。そろそろと酔いが廻ってゆくと、半ば忠義気取りでもてなすお吉の親切が、あだ者に見える。 そこで、さいぜんのがんりきの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うと御推察申します。 お角は、この人たちの復讐心を是認したくなって、この少年の義気と、勇気とに、ほんとに舌を捲かせられました。 だが、苦労人のお角としてみる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ寺にいるでしょう。珍しく勘のいい人ですね」 お銀様は、この少年の親切にして、義気のあるのに感心しました。見たところ、さむらいの風をしているのに、どうしてこん....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
軒方へ忍び込み、同人舎弟を始め外四人の者を殺害致し候者也」と読むより、左なきだに義気に富みたる文治、血相を変えて引廻しの馬の前に寄付き、罪人の顔を見ますと、今度....
「俊寛」より 著者:倉田百三
い。獅子の意志は鼠にはわからない。 成経 わしは同じ弓矢をとる武人としてあなたの義気に訴えたい。 基康 （気色を損じる）この場合わしに対してあまり押しつけがまし....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
の寂しさが増すという点は、特に附言しておく。 性格としては他人には大いに良く、義気もあるが、又一面、非常に細かく物を穿鑿する癖もある。所謂、外面がよく内面の悪....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
とに然り、古来義士なきにあらず、ただその数少なくして算当に合わぬなり。元禄年中は義気の花盛りとも言うべき時代なり。この時に赤穂七万石の内に義士四十七名あり。七万....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
｜天稟《てんぴん》の礼譲に依頼して塾法を設け、生徒を導くの外、他に方便なし。人の義気・礼譲を鼓舞せんとするには、己《おの》れ自からこれに先だたざるべからず。ゆえ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る。ことに商法人などは事実あった事か無い事か知りませんけれど、日本という国は余程義気に富んで居る国で、戦争に勝ってペキンを取ってしまったけれど、ペキンが饑饉の時....