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義理を欠く
「義理を欠く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
義理を欠くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
に食われて三日病んだ他には病気というものを知らず、さりとてけちで世間の附き合いの
義理を欠くというわけではなく職人仲間に律儀者の評判を取り、しかも神仏の信心深く、....
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
ても出席しなければならぬ会合にも、何かと事を構えて愚図愚図しぶって欠席し、人には
義理を欠くことの多く、ついには傲慢と誤解され、なかなか損な場合もあるので、之から....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
者と僧侶たちかもしれない。こんな事を考えているうちに、それなら金もうけに熱中して
義理を欠く人はどうかという問題にぶつかって少しむつかしくなって来た。 毎日同じ....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
ず、見ていてはらはらするようなことが多かつた。家の中でどんなむりをしても外へのお
義理を欠くまいとする妻は激しい勤労のあとでは決つて二、三日寝込んだ。こんなふうで....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
なる傾きになってしまった。いわゆる「出来るだけ借銭をするのと同じように出来るだけ
義理を欠く」方針の下に、東京に出て来て『ホトトギス』のために仕事をしてしまえば直....