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「義胆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

義胆の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
物を望まれるようで」若い武士は興味を感じたらしい、面白そうにこういったが、「忠魂義胆などはいかがなもので?」――で、女の言葉を待った。 「何より結構でございます....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
ぬ。こう、ひたむきに決心した。功名も望まず栄誉も願わず、遠祖橘諸兄公以来の、忠心義胆が血となり涙となって、皇家へ御奉公仕ろうと、そう決心したのであった。 その....
三国志」より 著者:吉川英治
は、故郷に待っている母の土産なので、頒つことはできませんが、剣は、あなたのような義胆の豪傑に持っていただけば、むしろ剣そのものも本望でしょうから」と、再び、張飛....
三国志」より 著者:吉川英治
た。彼は、遠い境外の西蕃からも、西涼の猛将軍と恐れられていたが、涙もろく、そして義胆鉄のごとき武人だった。 「お身にも、自分と同じ志があると知ったとき、この董承....
三国志」より 著者:吉川英治
います」 「いかなる縁故で」 「すなわち潁上の産ですから」 「その為人は?」 「義胆直心」 「学は?」 「六韜をそらんじ、よく経書を読んでいました」 「能は?」....
三国志」より 著者:吉川英治
中で討たれたかどうしたか、所詮、援軍を待つ望みも絶えた」 と、絶望を洩らした。義胆忠魂、一代に鳴らした英傑も、いまは末路を覚るかと、王甫は思わず涙をながして、....
三国志」より 著者:吉川英治
でもない。 にもかかわらず、容易に抜かせなかったのは、実に、主将※昭の惑いなき義胆忠魂の働きであり、また名将の下に弱卒なしの城兵三千が、一心一体よくこれを防ぎ....
三国志」より 著者:吉川英治
。 なおなお、関羽、張飛、そのほか幾多の父、幾多の子、また、無数の英骨、忠臣、義胆の輩はいかに泉下の無念をなぐさめていたろうか。 かつて皆、この土のために、....
黒田如水」より 著者:吉川英治
豪骨でも、やさしい風雅の一面があったとみえる。こよいは秀吉がみずから彼の恨み多き義胆忠魂に、一|碗供えてなぐさめてやろうと思う。お汝らもそれにいて相伴いたすがい....