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羽化登仙
「羽化登仙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
羽化登仙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
果は、単に阿片的なものに止まらず、殆んど青酸加里的性質を持っているので、単に魂を
羽化登仙させるだけではなく、生命そのものを昇天させて了うのだが、この点は後に解説....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
、トテモ仕様のない泥酔漢の貧乏|老爺なんだ。そいつが吾輩と同様|独身者の晩酌で、
羽化登仙しかけているところへ、友吉の屍体を担ぎ込んで、何でもいいから黙って死亡診....
「謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
、悠々として「四条五条の橋の上」に遊び、「愛鷹山や富士の高峰」の上はるかなる国に
羽化登仙し去るのである。 南無阿弥陀仏もよかろう。アーメンも面白かろう。天理教....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は、そのプロパーな言語学的又歴史学的桎梏から脱して、正に哲学そのものの方法にまで
羽化登仙するのである。文献学にとってこれ以上の名誉は又とあるまい。と同時に、これ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
んであったであろう。 私たちは陶然としてしまった。もう少し酒興が深めばいよいよ
羽化登仙というところで、サラリと正面の襖が開いて、コツコツと杖こそ突かぬが、ぬう....