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「羽州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羽州の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、へ、へ、へ」 と、若者の一人が、笑って、 「なあにネ、そいつがついこないだ、羽州《うしゅう》羽黒山のふもとから出て来たというんでしてネ。ねやの睦言《むつごと....
十二支考」より 著者:南方熊楠
編鎌倉志』には、江島の神宝蛇角二本長一寸余り、慶長九年|閏《うるう》八月十九日、羽州《うしゅう》秋田常栄院尊竜という僧、伊勢|詣《まいり》して、内宮辺で、蛇の角....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ず、図のごとく真に六脚あるにあらず、前蹄に添いて、わずかに足末を生ぜるまでなり、羽州三春に産せりという(第四図)とあるが、その図を見れば、いかにも人の六指に対し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、米、酒、および桃紅色の褌《ふんどし》を礼に遣わした。『中陵漫録』十一にいわく、羽州米沢の荻村では媒人が女の方に行きてその女を受け取り、わが家に置く事三夜にして....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
一 寛政五年六月中旬の事であった。羽州米沢の典薬|勝成裕が、御隠居|上杉鷹山侯(治憲)の内意を受けて、一行十五人、....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
、宿で鰍の丸煮を肴に出してくれた。まだ彼岸に入ったばかりであるというのに、もう北羽州の峡間に臨むこの温泉の村は秋たけて、崖にはう真葛の葉にも露おかせ、障子の穴を....
せいばい」より 著者:服部之総
刑罰の施行」の筆を擱《お》いていたのである―― 「その初めは土津《つちづ》公|羽州《うしゅう》最上にあらせられし時幕領白岩の農民|強訴《ごうそ》に及びたる時、....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
駅のあたりから眠りにつき、白河・福島も夢の間に過ぎて、目が覚めたのはすでに奥州と羽州の境界たる板谷峠をも越えた後であった。窓外を見ればまだ夜が明けぬながら、なる....