羽生[語句情報] » 羽生

「羽生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

羽生の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
かろうと云うお勧めにつきまして、名題を真景累ヶ淵と申し、下総国《しもふさのくに》羽生村《はにゅうむら》と申す処の、累《かさね》の後日のお話でございまするが、これ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
右に忍まで行くほうがずっと近いことを知っていましたが、右門はわざと反対に久喜から羽生《はにゅう》へ回り道をいたしました。この回り道をした点が、やはりむっつり右門....
田舎教師」より 著者:田山花袋
一 四里の道は長かった。その間に青縞の市のたつ羽生の町があった。田圃にはげんげが咲き、豪家の垣からは八重桜が散りこぼれた。赤い....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
る日鵠沼にいる例の黒須がひょっこり訪ねて来た。ちょうどその時葉子は籠から逃げた一羽生きのこりのカナリヤの雄を追っかけて、スリッパのまま隣りの空地まで捜しに出てい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うせるを鳶が望んで灰塚の頂に生肉二塊ありと誤認し、二、三羽下り撃つところを取って羽生えたまま煮え沸く鍋《なべ》に押し込むを、向いの楼の上で喫烟しながら始終見届け....
十二支考」より 著者:南方熊楠
居るなら、ここにある鶏の焼き鳥も動き出すはずと、言いおわらざるに、その鶏たちまち羽生え時を作り、皿より飛び出で遁《に》げ去った。やがて宿主の娘は刑せられ、この霊....
累物語」より 著者:田中貢太郎
がいっしょにして、持ってやる、それまで我慢しな」 と云った。そこは下総国岡田郡羽生村であった。 「そう、それじゃ」 累は牛のようにのそのそと歩きだした。そし....
中庸」より 著者:坂口安吾
に来たもので、さもない限り彼は終日自宅で碁をうっていたものだ。その思い出を助役の羽生に物語って、そのようでよろしければやれないこともないと云うと、彼はそれに答え....
『田舎教師』について」より 著者:田山花袋
こか影が薄いのであった。 巻頭に入れた地図は、足利で生まれ、熊谷、行田、弥勒、羽生、この狭い間にしかがいしてその足跡が至らなかった青年の一生ということを思わせ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
ようだがとてもここには居られない、大門町へ行って伯父と相談をして、いっその事下総羽生村に知っている者があるから、そこへ行ってしまおうか」とある夜、表へでる。パッ....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
て織物は作られておりません。その麻殻からは懐炉灰が作られます。 埼玉県の加須や羽生の「青縞」も名がありましたが、藍を生命としている縞物だけに、本藍から離れたこ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
。ネブチとはいっても念仏とは関係がなかったようである。 関東の方では、埼玉県の羽生町にネボケ流しがある。これも七日の午前三時頃から床を離れ、葛西用水掘に飛込ん....