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翁
「翁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ん》も藁葺《わらぶき》屋根で、『ぬれて行く人もをかしや雨の萩《はぎ》』と云う芭蕉
翁《ばしょうおう》の名高い句碑が萩の中に残っている、いかにも風雅な所でしたから、....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
こへ上《あが》って見ると、案《あん》の定《じょう》家も手広ければ、主《あるじ》の
翁《おきな》も卑しくない。その上酒は竹葉青《ちくようせい》、肴《さかな》は鱸《す....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
れて、思わず眼を大きく開いた。
すると枕もとには依然として、道士《どうし》の呂
翁《ろおう》が坐っている。主人の炊《かし》いでいた黍《きび》も、未《いま》だに熟....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
ゅんちょうのあとは》似嫁時衣《にたりかじのい》」とうたった詩人｜石※《せきたい》
翁をしてあの臼《うす》を連ねたような石がきを見せしめたら、はたしてなんと言うであ....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
らず、遠くは多くの江戸｜浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹｜黙阿弥《もくあみ》
翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場のシュチンムングを....
「竜」より 著者:芥川竜之介
ろうな。
「よいか、支度が整うたら、まず第一に年かさな陶器造《すえものつくり》の
翁《おきな》から、何なりとも話してくれい。」
二
翁《おき....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
返事が伝って来た。
「おゆるされ。これは、五条西の洞院《とういん》のほとりに住む
翁《おきな》でござる。」
阿闍梨《あざり》は、身を稍後《ややあと》へすべらせな....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
むじん》とを同一人にしたり、秀吉を御落胤《ごらくいん》にしたりする、無邪気な田舎
翁《でんしゃおう》の一人だったのである。こう思った本間さんは、可笑《おか》しさと....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
昌《とうきしょう》）が在世中《ざいせいちゅう》のことです。ある年の秋先生は、煙客
翁《えんかくおう》と画論をしている内に、ふと
翁に、黄一峯《こういっぽう》の秋山図....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
かたこの海に多い鴎《かもめ》であろう。と思うとまた、向こうに日を浴びている漁夫の
翁《おきな》も、あいかわらず網をつくろうのに余念がない。こういう風景をながめてい....
「運」より 著者:芥川竜之介
。どうやらこの家の棟《むね》ばかりは、燕《つばめ》さえも巣を食わないらしい。……
翁《おきな》が返事をしないので、青侍はまた語を継《つ》いだ。
「お爺《じい》さん....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
の種のものを売出したのが「小町水」で、それからこれはずっと後の話ですが、小川町の
翁屋という薬種屋の主人で安川という人があって、硯友社の紅葉さんなんかと友人で、硯....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
そのうち、かの『雪中梅』の作者｜末広鉄腸が、『朝日新聞』に書いた。また服部誠一
翁がいろいろなものを書いた。寛（総生）は寛でさまざまなもの、例えば秘伝の類、芸妓....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
らないのを駒形の眼鏡屋が磨りました。而して軍艦の上に、西郷吉之助と署名して、南洲
翁が横額に「万国一覧」と書いたのです。父はああいう奇人で、儲ける考えもなかったの....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
如何にも優しすぎるじゃないか」と、いきなり一拶を与えた事がある。僕はその時天岡の
翁も、やはり小杉氏の外貌に欺かれているなと云う気がした。 成程小杉氏は一見した....