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翁草
「翁草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翁草の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
でも一番退屈であった盛りの時に、欠伸除《あくびよ》けに造られたものらしい。 「
翁草」にこの瀬川の仇討を、通信文で尤《もっと》もらしく書いているが、この文の出所....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
た。しかるに赤井越前守が京都町奉行に任ぜられた時、これを廃したことがあったが、「
翁草《おきなぐさ》」の著者はこれを批難して、 暖簾も其儘にして常の通りに相心得....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
の疑問をテーマとしてかかれたものと思われる。「高瀬舟縁起」という文章で、鴎外は「
翁草」によっているこの短い作の中に「二つの大きい問題が含まれていると思った」こと....
「家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
いつつ部屋の内に進み、始終物を怖るる如く四辺を見廻す。娘は片手に伊太利亜種の赤き
翁草の花の大束を持ち、片手に柑子を盛りたる籠を持ちいる。さて画家の、己れの方に背....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
。それから、尋麻草――貴方は余りに怨深くいらっしゃる。そして、幡江は最後に、この
翁草と紅鳳仙花とで、結び付けたのだよ。あの女は、|許して下さい、|私にだけ触れな....
「高瀬舟縁起」より 著者:森鴎外
で同胞が所詮助からぬから殺してくれと頼むので殺してやったと言った。 この話は『
翁草』に出ている。池辺義象さんの校訂した活字本で一ペエジ余に書いてある。私はこれ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
《はくとうおう》に充《あ》てるのは悪い。 さてこの草をなぜオキナグサ、すなわち
翁草というかというと、それはその花が済《す》んで実になると、それが茎頂《けいちょ....
「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
万治元|戊戌年十二月二日 興津弥五右衛門|華押 皆々様 この擬書は
翁草に拠って作ったのであるが、その外は手近にある徳川実記(紀)と野史とを参考した....
「山の人生」より 著者:柳田国男
州|伊香保の木樵、海尊に伝授を受けたと称して、下駄灸という療治を行ったことが、『
翁草』の巻百三十五にも見えている。彼も福仙と同じく義経の旗持ちであったのが、この....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
い、普通の子供にはオカッパといい、またカンバともガンボウジともいうようになった。
翁草をカブロという処が、伊賀にも木曽にもあったと『啓蒙』には見えているが、現在も....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
柱が大きくて、ありゃ国宝ものですよ。それに浅間の裾野一帯が落葉松林でしてね。や、
翁草がずいぶん咲いていましたぜ。あの幅の広い林道を材木をつけた二輪馬車がカラカラ....