翌日[語句情報] » 翌日

「翌日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

翌日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十円札」より 著者:芥川竜之介
ている。…… ―――――――――――――――――――――――――翌日《よくじつ》の日曜日の日暮れである。保吉は下宿の古籐椅子《ふるとういす》の上....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
人から聞いた話だけは、三浦の身にとって三考にも四考にも価する事ですから、私はその翌日すぐに手紙をやって、保養がてら約束の釣《つり》に出たいと思う日を知らせました....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
× × × オルガンティノは翌日の夕《ゆうべ》も、南蛮寺《なんばんじ》の庭を歩いていた。しかし彼の碧眼《へき....
河童」より 著者:芥川竜之介
「どうしたね? きょうはまた妙にふさいでいるじゃないか?」 その火事のあった翌日です。僕は巻煙草《まきたばこ》をくわえながら、僕の客間の椅子《いす》に腰をお....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
》の行状から推して見ても、恨《うらみ》を受けるような人物では決してなかった。が、翌日瀬沼兵衛の逐天《ちくてん》した事が知れると共に、始めてその敵《かたき》が明か....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
う肴《さかな》でも探してやる気か、台所の戸棚《とだな》に手をかけていた。 その翌日から妾宅には、赤い頸環《くびわ》に飾られた犬が、畳の上にいるようになった。 ....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
。どんな事があっても――そう一心に思いつめながら、………… 二翌日《あくるひ》の朝|洋一《よういち》は父と茶の間《ま》の食卓に向った。食卓の上....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
な》まれている、小山のような彼の姿を朦朧《もうろう》といつまでも照していた。……翌日彼は眼をさますと、洞穴《ほらあな》の奥にしつらえた、絹や毛皮の寝床の中に、た....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
そうじゃ。合せて読めば帰雁二《きがんに》となる、――こんな事が嬉しいのか、康頼は翌日|得々《とくとく》と、おれにもその葉を見せなぞした。成程二とは読めぬでもない....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
。この公道を代表する「順天時報」の主筆|牟多口氏《むだぐちし》は半三郎の失踪した翌日、その椽大《てんだい》の筆を揮《ふる》って下《しも》の社説を公《おおやけ》に....
狂女」より 著者:秋田滋
降りんようじゃったら――」 そう云い残して、彼はその部屋をでて行った。 その翌日、老女は、途方に暮れながらも、どうかして彼女に着物を著せようとした。けれども....
」より 著者:秋田滋
歩をいたしました。折あしく俄か雨にあいまして、彼女は風邪をひいてしまったのです。翌日、肺炎を起しまして、それから一週間後には、彼女はもうこの世の人ではなくなって....
初雪」より 著者:秋田滋
人は接吻ばかりしていた。で、彼女はその一日を格別長いとも思わなかった。二人はその翌日も同じようなことをして暮してしまった。こうして、まる一週間というものは、夢の....
良夜」より 著者:饗庭篁村
の安否を問い、幾度か昔救われたることを述べ、予が労れをいたわりて馳走かぎりなし。翌日は先ず観音へ案内し、次の日は上野と、三四日して「さてこれよりよき学校を聞き合....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
れてしまっておった。 またある日、このガスを空気ポンプで抽くと、静に蒸発した。翌日同じ事をやると、今度は爆発し、傍にいたデビーも腮に負傷した。 かようなわけ....