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「翌春〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

翌春の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
をこえて、もう東京ですね、その東京に帰ったのが、さよう、明治五年の春でした。その翌春良人は洋行を命ぜられましてね。朝夕の心配はないようになったのですが、姑の気分....
朱欒の花のさく頃」より 著者:杉田久女
しょっていたのをもって碇泊中の軍艦に辿りつき漸く命びろいしたと云う。 母達も其翌春かにはるばる鹿児島に上陸した時は、只まっ暗な焼野原で一軒の宿屋もなく漁師の家....
春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
頽れゆく旧主家に、救いの神が現われたような気持ちがしたのであった。 それから、翌春になって暮れに招かれた連中が相集まり頼母木新社長を招待し、感謝慰労の会を開い....
志士と経済」より 著者:服部之総
路長州に入るときの旅費三十両は備中の三宅定太郎が出した。長藩当路も承諾したから、翌春|萩《はぎ》から博多《はかた》へ渡って薩藩亡命北条右門だの、平野国臣《ひらの....
三国志」より 著者:吉川英治
の女を、強いて皇后にすすめ参らせた。帝も拒むお力はなく、彼の言に従われて、ついに翌春の正月、晴れて曹操の一女は、宮中に入り、皇后の位に即いた。当然、それとともに....