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「翌暁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

翌暁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と山陰に刻まれはるばるとひろがっているのが、悪魔の尿溜につづく大樹海なのである。翌暁、赭い泥河のそばで河馬の声を聴いた。その、楽器にあるテューバのような音に、マ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
り慰めつ、笠を傾け、人馬を急がして行く程もなく筑前領に入り、深江といふに一泊し、翌暁まだ熄まぬ雪を履んで東する事又五里、此の姪の浜に来りて足をとゞめぬ。 虹汀....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
るのだった。 ところが、どうしたことか、その夜のうちに予感が適中してしまった。翌暁風がおさまると同時に、それなり里虹の姿が、掻き消えてしまったのであるから……....
私本太平記」より 著者:吉川英治
日合戦は、こうして加茂の一角で勝った。 これに満足する直義ではない。天まだ暗い翌暁からさらに攻勢を烈しくして、 「師泰、下り松を占れ」 と、号令していた。 ....